このゆるすぎる同窓会に焼肉争奪戦は有り得ない

日記記事ですが、ラノベっぽいタイトルにしてみました。





同窓会と言っても、

仲がよかった友達数人だけでやっているものです。





昨年集まったときは、

寒いから鍋にしたんだっけな……。



現役時代に鍋料理を何回か作って、

理科の実験かと思うような、鍋に不向きな具材を入れては、

食べて笑い合ったな。


それと比べたら、上出来で笑顔があふれた。





今回はうちひとりが、

「肉だ！　焼肉だ！」

と言うものなので、

焼肉店を予約して開催決定。




今は離ればなれになってしまい、

久しぶりの再会になった。



近況と取り留めのない話を、

肉をひっくり返しながら、

交互にしていった。



牛肉とスマフォゲームの話が、

割合的にほとんどだったかな。










思えばずっと前――










桜の季節に校門の先で出会って



同じ時間を共有して



何日間も一緒にいたこともあった










大きな壁にもぶつかり


意見が合わなくて揉めたり


苦しくて泣いたり





超えなければならない山があって


手を取り合って協力しあった





お泊まりで朝まで過ごして


楽しくて笑った










三年間の区切りを迎え

それぞれの道へ進んでいった





みんな自分の道が忙しくなり


もう会わなくなるものだと思った





楽しかった日々が遠く離れていって


寂しく感じた










数年が経過して

一通のメールが来たかと思ったら

たったの三文字










『元気？』










すぐさま返信した



『また、みんなと会いたい』



バラバラになってしまったのに


みんな同じ気持ちだった










桜は咲いてなかったけど


校門の前で再会した










――そしてまた繋がっていた










夏合宿で五日間過ごしたのと比較したら、

半日なんてすごく短かった。



泊まりで温泉にでも行こうかなんて話していたけど、

また会えるといいな。