2024年から登場した追加されて公式キャラクターとなった、ザスパンダ。
一部からは、「不自然」、「なじめない」などの不評の声を聞きます。
クラブの威信をかけて作ったのに、なぜイマイチなのでしょうか——。
ロゴやエンブレムは、キレイに見せるために「比率が——」などしっかり作っていた割には、
キャラクターになった途端にコンセプトのゴリ押し。
考えたデザイナーは、ロゴは得意でも、キャラクターデザインは不得意だったと推察されます。
少なくともキャラクターデザイン知識は、乏しかったのではないのでしょうか。
「なんだよ、パンダって……。群馬県に一匹もいないじゃないか!」
「……しょうがないでしょ。クライアント(株式会社ザスパ)の依頼なんだから」
「しかも、ザスパンダってダジャレじゃん!」
事実、練習場も「ザスパーク」にするなど、
どうしてもこのネーミングにクラブのこだわりがあるみたいです。
そんな、デザイナーの会話がもしかしたらあったのではないでしょうか。
「あーあ。めんどくせーなー。AIでもいいから誰か代わりに作ってくれないかな……」
では、AIに作ってもらいましょう!
これが何回やっても、AIは胸を強調してくるんですよ。無指定なのに……。
世の中は『欲望とカネ』で、まわっていることが理解できます。
結局、一番控えめなものを選びました。
これ以上AIに頼んでも、有名な駄菓子キャラクターの妹みたいなものしか、
作ってくれそうにありません。
やはり、自力で考えるしかなさそうです。
パンダって、やっぱり2色だと思うんですよね。
白をベースに、目の周りを大きめな濃い色にすれば……。
うん、どこかで見たことがある。
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ちょっと遊んでみましたが、本題へ。
言わずもがな、パンダって人気者なんですよ。
東京都の上野動物園など、パンダがいる動物園では人気中の人気動物。
園内にパンダがいると入場者数が伸び、子供が産まれると更に増える。
一方で不在だと伸び悩み、正に「客寄せパンダ」になっています。
クラブもこの辺りをあやかったのかもしれませんが、成績不振で思うように伸びない。
正田醤油スタジアム群馬はテーマパークじゃないので、
やっぱり良い選手を確保するべきだったではないでしょうか。
本当に人気が出ないのは、そもそもサポーターが納得して選んでいないのが一番の理由です。
既存のクラブマスコット湯友のサブキャラクター的に選んだはずなのに、いつの間にかメインになってしまった点。
これという決定的なキャラクターがなく、「消去法で致し方なく選んだキャラクター」。
一方クラブは「サポーターが選んだ一番人気キャラクター」と勘違いしているので、
その温度差が今ひとつ人気が出ない。
因みに、パンダって笹を主食にしていますが、歴とした「肉食」動物。
動物園では人気者ですが、なかなかパンダってクラブマスコットに使われづらい。
それは、こういった理由があるからと思われます。
他のJリーグクラブマスコットの約26%は肉食性の動物がモチーフ。
雑食性も加えると約61%と、
なにかしらの動物性のものを摂取している動物モチーフを使っているクラブが多いことになります。
これは、「相手を食う」という意味合いも込められているのではないでしょうか。
また草食性の動物モチーフでも、攻撃的な動物だったり、都道府県にゆかりがある動物など、
しっかりとした意味合いはあります。
一方パンダは、天敵との生存競争に負け、中国の山奥に逃げ込んだ。
そこには冬でも枯れない竹と笹があったので、致し方なく食料にした。
パンダは動物界では「敗北者」なのです。
そういった動物をクラブマスコットするのは相応しくないと考えるのは、
当然だったのではないでしょうか。
たまたま使っているクラブが無かったのではなく、皆が避けていただけなのです。
群馬県にゆかりのある動物にしようとしたら、
馬は九州のチームが使っている、鶴は東北のチームが使っている。
最も、鶴は群馬県のプロバスケットチームが使っている。
鶴はともかく、他が使っているから馬を避けた理由にするには、実は不十分。
既存のマスコット、湯友のモチーフは「獅子」。
ザスパ以外で、獅子もしくはライオンモチーフは、3クラブ。
そして、全てザスパがJリーグ加盟以降にJリーグ昇格したクラブ。
被っているから避けなければならない……とは考えづらい。
動物界では強いイメージがある獅子。他が使っていても使いたくもなります。
よって、知らん顔で馬を使う手もありますが、
鶴も馬もダメなら、群馬県ゆかりで他が使っていない動物がいます。
それは、群馬県の県鳥に指定されている「ヤマドリ(雑食)」。
県鳥になっていることを理由にマスコットにしているJリーグクラブは多数あるので、納得感は得られます。
しかし、群馬県由来なのに、それすら避けた。
単純に「パ」で始まる動物を探しただけで、深く考えなかったのは確実。
依頼されたデザイナーさんも「ダジャレじゃん」と、やはり嘲笑されていたのはないでしょうか。
「オール群馬」を理由にいろいろ変えましたが、
群馬そのものへのこだわりは薄く、権力を使っておかしなものを作り出しました。
まわりが何回言っても、上は「パンダ」を強調したのでしょう。無意味なのに……。
結局、世の中は『欲望とカネ』で、まわっていることが理解できます。
一年くらい前に、クラブに意見を言ったことがあるんですよ、
「『リヴェルン』みたいなキャラクターを期待していたのに残念……」と。
これは、かわいさも含んでいますがが、
先代がコンドルに対し、始祖鳥の子孫ということも含んでいます。
鶴も馬もヤマドリも使わないのなら、
『モ■■■』くらい振り切ってもよかったのでは……。