「世界の大聖堂⑨」フィンランド「ウスペンスキー大聖堂」 ~写真と短歌で綴る世界文化紀行
2024-03-07 10:42:38
世界には美しい大聖堂がいくつも点在しており、キリスト教徒が祈りを捧げる場としてだけでなく、観光を目的に訪れても楽しむことができます。実は、世界遺産として知られるスペインのサグラダファミリアも大聖堂の1つなんです。私たち日本人にはあまり馴染みのない存在かもしれませんが、海外では中東の一部地域を除くほとんどの国で見られます。
ヨーロッパを中心にキリスト教を信仰する国々に点在する大聖堂。世界78億人の人口のうち、全体に占めるキリスト教徒の割合は3割弱とされています。つまり、世界の約3人に1人はキリスト教徒なのです。一般的に大聖堂とは、カトリック教会では司教座が置かれている教会を指します。ロシア正教やギリシャ正教では、司教座の有無に関わらず、由緒ある教会を大聖堂とみなし、司教座制度を持たない宗派であっても、大聖堂と呼ばれるものもあります。世界各地には美しい教会が数多くありますが、大聖堂は高い格式を有する一際異なる存在です。
フィンランド「ウスペンスキー大聖堂」
「厳かな空気流れる聖堂は イエスと使徒の神々しさも」
1868年にロシア人建築家によって建てられた、北欧最大のロシア正教会寺院です。スラブ・ビザンチン様式を採用した赤レンガ造りの重厚感溢れる佇まいは、訪れる人すべてを魅了します。この寺院は、ヘルシンキ大聖堂とは対照的に内部の装飾が豪華で非常に見応えがあるのが特徴です。聖壇がある礼拝堂には、金を多用した緻密な装飾が至るところに施されています。内部に描かれたイエス・キリストと12使徒のテンペラ画は、恐らくウスペンスキー大聖堂のハイライトと言えるでしょう。
参照
https://dokodemodoors.com/column/cathedral
https://tabichannel.com/article/1191/cathedral
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