チェコの北西部に位置し、中世から時の流れを止めてしまったかのようなプラハです。ここではプラハ城に焦点を当て、世界遺産の街を紹介いたします。プラハの街が形成されたのは、神聖ローマ皇帝となったボヘミア王のカール4世が都と定め、各国から一流建築家を招き、帝都と呼ばれるにふさわしい街の建設を進めた14世紀に遡ります。9世紀に築かれた小さな砦をカール4世が大改修したプラハ城は、最大の名所として偉容を誇る聖ヴィート大聖堂、旧王宮、黄金小路の家々など多くの建築物の集合体です。それらの建物それぞれが、異なる建築様式でつくられているため、ロマネスク様式やゴシック様式、バロック様式、ルネサンス様式など、様々な建築様式の美を目の当たりにすることができます。
参照
https://www.hankyu-travel.com/heritage/czech/prague-charles.php
口語短歌
「プラハ城 建物集まる 景観に 誰も息のむ 世界遺産が」
チェコのプラハで大人気の名所と言えば、「プラハ城」プラハ歴史地区として、世界遺産にも登録されているお城です。また、プラハ城は世界で最も大きいお城の中の一つで、「世界で最も古くて大きい城」としてギネスブックにも掲載されています。もともとは9世紀に建設が始まり、14世紀にボヘミア王国の黄金時代のもと、完成して現在の姿となりました。建設期間が9世紀~14世紀までなので、なんと完成まで600年もかかってます。プラハ城は一般的なお城とは少し違って、色んな建物や施設が集まって出来た複合施設のようになっています。城内には教会が3つ、宮殿が5つ、火薬塔、庭園、使用人の家などがあり、お城と言うよりもまるで一つの町のようです。
口語短歌
「この圧巻 ゴシック様式 改築は 600年歳月 かけて完成も」
壮大な聖ヴィート大聖堂プラハ城の中でも最大の名所です。ゴシック調の塔に、上部の大きなバラ窓、ドア部分の彫刻など、どこを見ても美しいです。そして驚いたのがこの圧巻の大きさ、なんと長さが約125m、高さは約60mにもなります。聖ヴィート大聖堂は、そもそもは10世紀に造られたロマネスク様式の教会でした。それが14世紀にボヘミア王カレル4世の命によって、ゴシック様式への改築が始まり、結局現在の形に完成したのが1,929年でした。途中戦争や資金不足などの問題を何度も乗り越えながら、600年もの歳月をかけて完成となりました。
口語短歌
「天井は 高くて交差 リブヴォールト 建築技術で 美しさ圧倒」
聖ヴィート大聖堂に入ると、まずあまりにも高い天井と、その美しさに圧倒されます。
天井には交差した模様のようなものが見えますが、これは交差リブヴォールトという建築技術で、ゴシック建築の特徴の一つで、天井部分の軽量化を可能にしています。
口語短歌
「アールヌーボー 代表する ミュシャのグラス 聖メトディオス 聖キリルたち」
聖ヴィート大聖堂の見どころの一つは、ステンドグラスの窓たちです。特に左側の回廊から3番目のステンドグラスは、チェコの有名画家「アルフォンス・ミュシャ」による作品です。ミュシャと言えばアールヌーボーを代表する画家として、日本でも広く知られていますよね。多くの観光客たちがこの作品を目当てに、大聖堂にやって来るんじゃないでしょうか。「聖キリルと聖メトディオス」という作品で、周りのステンドグラスとは趣が全然違うので、すぐに分かると思います。
口語短歌
「国民の 敬意の深さ 驚嘆も お墓の彼は 広く愛される」
大聖堂のもう一つの大きな見どころは、「聖ネポムツキーの墓」チェコの国民に広く愛されている守護聖人、聖ヤン・ネポムツキーのお墓です。彼は王を怒らせたことによって、拷問され命を落とし、その遺体はカレル橋の上から投げ捨てらたそうです。そんな曰くつきのカレル橋にも、聖ネポムツキーの像が置かれていました。このお墓には、2トンの銀が使われている大変豪華なもので、彼に対する敬意の深さが伺えます。
口語短歌
「中世から 時の流れを 止めた城 光り輝く 姿美しい」
夜に撮られた聖ヴィート大聖堂の写真です。夜にうっすら光り輝く姿も大変美しいです。「百塔の街」あるいは「千年の都」、「建物の博物館」など、いくつもの異名を持つプラハの景観は、カール4世がいなければ創り上げられなかったことでしょう。圧倒的な美しさで、誰もが息をのむこの街を、一生に一度は訪れて、心に焼き付けたいものです。
参照
https://nicolenaworld.com/prague-castle/
「2021年軽井沢レイクガーデンに咲いた薔薇」
「ラウルフォルロー」2021年9月7日撮影
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