「浅間山明鏡止水」あさまやま めいきょうしすい

「修道院がある世界遺産モデル②」フランス「サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会」~写真と短歌で綴る世界文化紀行

「修道院がある世界遺産モデル②」フランス「サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会」~写真と短歌で綴る世界文化紀行

 世界遺産とは、1972年にユネスコ総会で採択された世界遺産条約に基づき「世界遺産リスト」に記載された、「顕著な普遍的価値」をもつ建造物や遺跡、景観、自然のことです。 「顕著な普遍的価値」は、どの国や地域の人でも、いつの時代のどの世代の人でも、どのような信仰や価値観をもつ人でも、同じように素晴らしいと感じる価値のことで、そうした価値をもつ世界遺産は、人類共通の財産といえます。今回はキリスト教で、修道士や修道女が一定の戒律のもとに共同生活を営む場所である修道院を含んでいる世界遺産のまとめです。

フランス「サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会」

「教会の修復された宗教画 色褪せずにも輝き続け」

サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会は、フランスの中央部ヴィエンヌ県ポワトゥー・シャラント地方の都市サン=サヴァンにある、中世に建立されたロマネスク様式の教会で、保存状態の良好なロマネスク期の壁画36点が現存していることで知られている世界遺産です。

サン・サヴァン・シュル・ガルタンプ教会の前身となったのは、811年にカール大帝が建設した修道院で、多くの戦乱の時代のなかで幾度も破壊と修復を繰り返してきた悲劇にたえて受け継がれてきました。フランス革命後の17世紀の修復時に塗りつぶされていた聖堂の壁を剥がす作業のなかでロマネスク様式の壁画が見事によみがえりました。1960年の聖堂修復作業の折には修復された壁画を見て感極まった文化相のアンドレ・マルローが、「フランス、ここに始まる!」と叫ぶほど、国民の信仰心のよりどころとなっている教会です。サン・サヴァン・シュル・ガルダンプ教会最大の見どころである壁画の作者は明らかにされていませんが、ロマネスク芸術を代表すると称賛される美しさを誇っており、フランス国民が大切に守ってきた宗教画は、900年もの時を経て、今なお色褪せずに輝き続けています。

参照

https://worldheritagesite.xyz/tag/monastery/page/3/

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