世情余情口端歌

軍事力互いに誇示し平和言うは
　　緊張持続の仮の平和なり

世情余情口端歌

日に幾度額の妻とはありならふも
　　以前にまして君やはらぐや

世情余情口端歌

原発の安全神話崩し去る
　　三・一一銘す大津波

世情余情口端歌

生涯を明日で閉ぢめば無念なり
　　賞味期限後も使ふ吾ならむ

世情余情口端歌

吾がことの葉力をこめて深く地に
　　鍬を入れるがごとく詠ままほし