60年ぶりに故郷で迎えて78歳になる新年の朝が来ました。何の所縁もなく最後まで渋った家内を連れての帰省でしたが、静かで穏やかな環境に自分の身を置くことに安らぎを感じ始め、度々みせる安堵した表情にホッとしているところです。お互い80が近くなって、住み慣れた埼玉の土地を離れる勇気と言うより無謀さに誰もが驚きを感じていたに違いありません。それを敢えて帰省に向かわせたのは、7月に兄が他界して誰もいなくなった故郷への望郷の強さでした。そして今日、老夫婦二人して静かな新年を迎えました。思うことは残された人生をこの町に少しでも役立つことを探そうと身に余る膨大な夢を抱いています。