WOWOWで録画しておいたものを日曜日に見ました。内容はもうご存知のとおり。
#MeToo運動のきっかけとなった、著名な映画プロデューサーによる性犯罪を告発したジャーナリストの物語です。
以下、ネタバレありで感想を書いていきます。
これを見始めてすぐに日本の芸能界、ジャニー喜多川氏の性加害問題を想起しました。
映画では調べていくうちに、加害者であるプロデューサーを、被害者と取り交わした法(契約)が壁となって守っているということがわかってきます。
そこを突破するには壁を崩すための穴を探さなくてはならない…… 。
そして、ようやく、ようやくジャーナリストの粘り強さと、被害者の勇気とともにその穴が見つかるのです。そしてついに大きなうねりが起こります……!
物語の展開に派手さはありませんが、出来る限り事実を積み重ねるように描いていて、その分説得力がありました。
翻って日本の場合……(ここから映画の感想からちょっと離れます)
ジャニー氏の性加害が明るみに出るまでに、法的に何も縛りはなかったはず。
なのにこうも長い間、犯罪が繰り返されていてやりたい放題だったのが、本当に怖い。
メディアの責任は重いと思う。 仮に所属タレントを使わせないという脅しがあったとしても、それを法的に訴えることは出来なかったのか?本気でやろうとする人はいなかったのか?そもそも、見て見ぬふりをしてた??
噂レベルでは私も知ってたし、有名な話だったよね。個人的にはジャニーズにハマったことはないけれど、たのきんトリオとか見てたし、SMAPも好きだった。でも彼らのキラキラしたパフォーマンス✨を見ると、そんなん噂に過ぎないっしょ…と思ったのも事実。そして、仮にあったとしても社長の困った趣味…ぐらいに軽く考えてた。
つまり、私自身あのキラキラ✨に【グルーミングされてた】のかも??😱
困った趣味…じゃあないよね 。
未成年に対する犯罪です。
もしも自分の息子や甥っ子(いないけど💦)が学校やバイト先で同じ目に合っていたら??……戦慄だわ💧
芸能界ならそういうことも必要悪だって言える??……いや無理、ダメでしょ💧
被害者が女の子だったらもっと早くに問題になっていたと思う。 男の子だから「カッコ悪くて恥ずかしくて」沈黙するしかなかったのかも……。😓
日本には古くから衆道を武士の嗜みとして捉えるなど、少年愛に寛容なところがあったかもしれない。しかし、それは戦国時代のお話。
法治国家となった現代で同じことをすれば犯罪です。
そんな当たり前のことに今頃気づかされるなんてなぁ……。😣
これまで、ひとりのおっさんの困った趣味で済ませようとしていた自分の中の認識も、完全に間違っていたと気づかされた今回の映画視聴でした。
でね、こういうことを知った上で、彼らのパフォーマンスをなんの曇りもなく楽しめるかと言ったら…嘘になる。私の場合ですけど。
一線で活躍している人たちも、知っていて黙っていたのでは?本音は勝ち組としてなかったことにしたいのでは?…とか、正直色んな思いが交差する。
このままで大丈夫なんですかね???
そんな昨日の夜、某所でインスタライブをやっていて、そのアーティストがカラオケで嵐やSMAPの曲を歌ってくれたんだよね。 リスペクトしてるって言いながら……。
ライブそのものはすっごく良かった。
え、無料で聴かせてもらっていいの?!って思うほどに。🥰

作品や楽曲には何の罪もない
そんなメッセージが隠されてた?
なーんて穿った見方をしてしまったよ。
そのアーティストらしいな…なーんて思ったりもして。(妄想?邪推?)
そうなんだよね、それとこれとは別……
とは思いつつも、やっぱりちょっとまだ消化しきれない私なのでした。😅