確か、それが金曜日。
次の日はもう夏空だった。
心のモニターには、太いゴシック体で書かれた文字が浮かんだ。
夏が来た。
……と。
そして、ちょっとアガった気持ちで夏用のプレイリストを作り、土日に聴きまくった。
そう。どの季節にも言えることだけど、ここ日本では「夏は来て、やがて去って行く」もの。
終わりがあるから、始まりに浮き浮きしてしまうのだ。タイを始めとした南国に住む方々にはきっとわからない感情だと思う。
しかし、【夏】の公開初日から1週間もたたない間に、もうちょっと心が負けそうになっている……。
「暑い……。もういい……」

熱帯夜が続いて朝から27度とかいう数字を見ると、「夏よ、圧が強すぎる」と心の中で呟いてしまう。
今年もどこにも行けない夏だ。
感染者数の増加っぷりに、来客もキャンセルせざるを得なかった。
あー。なんて夏だ。
そんな中、やっぱり音楽を聴く。
暑さに疲れた身体には音圧の低いアルバムがいい。
『Island Afternoon Ⅲ』
このアルバム、聴いてなかったけど(杉山さん、ごめんなさい
)凄くいい。増田俊郎さんとの息もぴったり。

いわゆる「チルい」って感じw?
アコースティックギターの音が涼しくて、波の音もたっぷり入っていて。
歌詞の中に描かれる世界には、プーケットの砂浜と若い彼らが浮かぶ。妄想は自由だ。😉
お伴には泡盛か芋焼酎のロックが合いそう。(私はもう飲まないけど)
そんな連休1日目。
『Island Afternoon Ⅲ』