Ali'i Drive Breeze

The Big Island
ハワイ島で体験した思い出を写真とともに綴る旅日記

コンドミニアム初体験<Alii Villas> Episode1

2007年09月06日 | カイルア・コナ地区

2003年某月某日。
JL70便は、コナ国際空港に定刻より早く到着。

    

午前9時過ぎ。
ダラーでレンタカーを借りて、
スーツケースをトランクに積み込み、19号線へ。
コナの町へと向かいました。

   

今回は、初めてのハワイ島ロング・ステイということで、
ホテルではなく、コンドミニアムに宿泊することにしました。
3ヶ月前に、
SunQuest Vacations のH.P.で『 Alii Villas 』308号室をブッキング。
清算はEメールとFAXを使った英文での遣り取りでしたが、
丁寧な対応をしてくれたので問題なく済ますことが出来ました。

チェック・インは、午後3時から午後5時までの間。
まだ午前中なので、チェック・インの時間まではまだまだなのですが、
レンタカーを狙った車上荒らしを警戒する妻が、
「もし部屋に入れるなら、
 チェック・イン前でも荷物を運び込んでおいて出かけたほうが、
 盗難にあわなくていいんだって。」と、言います。

ひとまず、部屋の鍵だけでも手に入れておこうと、SunQuest Vacations のオフィスに向かいました。

約20分後、空港から数えて9個目の信号機の左脇にオフィスの看板を発見。
駐車場に乗り入れます。

実は、この日は日曜日。
オフィスはお休みなので、
『建物に外付けされているキャビネットから、自分で鍵を取り出すように。』と、
Eメールで送られてきたFinal Confamation に書かれていました。
クーラーの効いた車内に妻を残し車から降りると、確かに人影もなく、
建物の窓はすべてブラインドが下ろされ、シ~ンとしています。

          

添付ファイルとして送られてきた鍵の取り出し方のプリントを片手に、
建物の外壁に取り付けられているキャビネットらしき白い箱の扉を開くと、
中には、小さい0~9の押しボタンが付いたロック・ボックスがたくさん並んでいました。
そして、
そのロック・ボックスには、それぞれ油性マジックでナンバーが手書きしてあります。

僕はまず、107と書かれたロック・ボックスを見つけ、
続いて、押しボタンの2と4を同時に押し、3のボタンを押した後、
ラッチ(掛け金)を右に回せば開くという指示に従い・・・???

「あれっ?ラッチがないけど!?」
ボックスには指示書にあるようなラッチが付いていません。
「これかな?」と、ラッチと言うよりは黒いボタンをスライドさせようと試みますが、
・・・開きません。

もう一度トライしても、やはり開きません!

何度繰り返しても、やっぱり開かない!!

指示を読み直し、ゆっくりと手順を繰り返すが、それでも開かない!!!

首筋と額から、暑さのせいばかりではない汗が、滴り落ちていきます。
「このまま、鍵が手に入らなかったら、どうしよう?いきなり、車中泊か?」
ハワイ島到着1時間足らずで、早くもテンパッている自分がいます。

「何故開かないの~?指示通りのはずなのに~!!!!」

腑に落ちないながらも、
「やはり、チェック・インの時間じゃないからかな」などと、諦めかけたとき、
待ちきれなくなったのか妻が傍らにやって来ました。

「どうしたの、やけに時間かかってるけど。」
涼しい顔の妻に、汗まみれの僕が事情を説明すると、
「ねぇ、これは?」と、妻が白い箱の扉の内側を指差します。
僕が視線を向けると、なんと驚いたことに、そこには何通もの封筒が留めてあるではありませんか。
しかも、その中のひとつには僕の名前が!!
「あれ~、なんで気づかなかったんだろう?」
僕は照れ隠ししながら、急いで封筒を開けると、
中には『Alii Villas 』への道順と、
308号室の位置と駐車場を示した見取り図が入っていました。
「なんだ、ロック・ボックスの開け方じゃないのか。」と、再び落胆しかけたとき、
封筒の片隅に『BOX #18』と書かれた文字を発見!!

「あぁ~、そうだったのか!!」
その瞬間、僕の頭の中にかかっていた靄がすっきりと晴れました。

すべて勘違いだったのです。
僕がロック・ボックスを必死になって開けようとしていた手順は、
実は白い箱(キャビネット)の開け方だったのです。
でも、そのキャビネットは既に開いていた為、
結局は必要のない手順だったのです。

さらに、勘違いしていたのがロック・ボックスの番号でした。
指示書に書いてある107という数字をボックス番号と間違えていた上に、
17番のロック・ボックスを懸命に開けようとしていたのです。
つまり、
僕が開けるべきだったのは、封筒に書かれていた『BOX #18』、
18番のロック・ボックスだったのです。

「ということは、107という数字は、その解除ナンバー!?」

すべてを理解した僕は、油性マジックで18と書かれたロックボックスの小さなボタンを、
1、0、7と順番に押してみました。
すると、ガタリと重い音を立てて、いとも簡単に蓋が外れ、
中からはコンドミニアムの鍵が!!!

「やった~!」
待望の鍵を手に入れた僕は、まるでロール・プレイング・ゲームで謎を解き、
ステージをクリアしたかのような達成感に包まれました。

言い訳ではありませんが、僕は日本国内ではペーパー・ドライバー。
その僕が、機内では眠れないままハワイ島に到着し、
常夏のまぶしい太陽の下で、いきなり車を運転。
しかも、右側通行、左ハンドル。(ウィンカーを出すつもりが、ワイパーを動かしてしまうんです。)
それだけでも、一杯いっぱいなのに、英文を頼りに自力で鍵を取り出す。
正直、「よくやった。」と、自分を褒めてあげたいくらいです。

しかし、静かな感動に包まれている僕をよそに、
妻は、「早く行こうよ。」と、さっさと車に戻ります。

というわけで、コンドミニアムの鍵を手に入れるだけで、
30分ほど時間がかかってしまいましたが、
チェック・インできるかどうか分からないまま、
とりあえず『Alii Villas 』へと向かいました。

(今にして思えば、この鍵の一件など、
 このあと『Alii Villas』で体験する様々な出来事の、
 ほんの序章に過ぎなかったのです。) 

Episode 2に続く。



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