Ali'i Drive Breeze

The Big Island
ハワイ島で体験した思い出を写真とともに綴る旅日記

ICHIBANの老人とGREEN FLASH

2007年03月08日 | HOLO HOLO

その日は、
滞在しているAlii Villas の中庭で、日没の時を待っていました。



カメラを片手に妻と二人で、夕日をバックに写真を撮っていると、
私たちから少し離れたところに立っていた
Tシャツ姿の初老の男性
が、何か声を掛けてきました。
よく聞き取れなかったので、何ですか?と聞き返すと、
さっきよりも大きな声で、緑色のフラッシュが・・・とか言っています。
カメラのフラッシュのことかなと思いながらよくよく聞いてみると、
グリーンフラッシュを見たことがあるかと、尋ねているようでした。
グリーンフラッシュ ?!
「いえ、見たことがない。」と答えると、
ワタシも見たことがないと言って笑っています。

ハワイでは、それを見た恋人たちは永遠に幸せになれるという、
言い伝えがありますが、
その老人は、夕日が海に没する最後の一瞬だけ緑色の光を放ち、
それを見た者は幸せになれるんだと教えてくれました。


「見られるといいなぁ!」と、彼が言います。
ボクは、そうですねと相槌をうちながら、
ふと、老人のかぶっているキャップに目が留まりました。
その帽子にはアルファベットで、 『ICHIBANの文字が。



頭を指さして、イチバンと書いてあるねというと、
老人は破顔して、「そう、No.1と言う意味だ。」と言うのです。
どうやら、その老人が所有している船の名前が「ICHIBAN」で、
スピードではどんな船にも負けないので、そう名付けたらしいのです。
自慢の船なのだと言うことが、彼の話し振りから伺われます。

老人の話を聞きながら、前日参加した太公望のツアーで、ガイドさんが
アメリカ人は、なんでもNo.1が好きなんだ。と、
言っていたのを思い出しました。
たとえば、山の高さを標高で計ると世界一になれないアメリカは、
標高ではなく海底からの高さで計り、
マウナ・ケアが世界一高い山だというのです。
自分の船がNo.1なのだと話をする老人を見ながら、
アメリカ人ってそうなんだなぁと妙に納得してしまいました。

その船は、どこにあるのですか?と尋ねたら、マリーナにあると言います。
KONAにいてマリーナとくれば・・・、
「ホノコハウ?」と、カイルア・コナの北の方向を指してみると、
「いいや、LOS ANGELSだよ。」と、笑います。
「ワタシはしばらくハワイ島で暮らすことにしたから、今は息子にあずけてあるんだよ。」
「それなら、マリーナ・デル・レイ?」
ボクが、そう呟くと、
「知っているのか?」と、
老人は驚いた顔でボクを見ます。
「ええ、以前観光でLOS ANGELSに行ったことがあります。」
「そうか、君はLOS ANGELSに来たことがあるのか。いいところだったろ?」
そう聞かれて、悪かったと答えるはずがありません。
ボクは苦笑気味に、
「そうですね。」と大きく頷くと、
老人はそうだろうと言わんばかりの満面の笑顔に。

そうこうしている内に、KONAの沖合いに太陽が沈んでいきます。
水平線に消え入る間際、
残念ながら幸せになれるという
グリーンフラッシュは見えませんでした
暗くなりはじめた夕空を背に、「 Good Night! 」と挨拶をして老人と別れ、
自分たちの部屋に引き上げました。


ちなみに、英語がまったく分からない妻は、
「ねぇ、なんて言ってるの?なんて?」と、盛んに聞いてきましたが、
ボクの英語力だって中学生レベル。
老人との会話だけで精一杯、同時通訳出来る能力などありません。
結局、グリーンフラッシュどころか会話の内容さえ見えなかった妻は、
ちょっとムクれていました。
 



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