どんなに高い給料よりも、どんなに大きな家よりも、どんなにステータスのある仕事よりも「好きなときに、好きな人と、好きなことができる」生活を送れることのほうが
人を幸せにするのである。貯金があるほど、幸せになれる
「お金」が私たちにもたらす最大の価値がそれだ。お金は自分の時間をコントロールできるようにしてくれる。これは、誇張ではない
蓄えが増えるごとに人は周りの都合に左右されることなく、自律的に生きられるようになっていく「何を、いつするか」を自分で好きなように決められるようになるのだ
少額の蓄えがあれば、病気で数日仕事を休んでもお金の心配をしなくて済む。生活のために1日も仕事を休めない状態に比べれば、蓄えによる安心感はとても大きい
さらに蓄えが増えれば、人生の選択肢が増える。給料は安くても時間の融通が利く仕事を選べる。通勤時間が短い仕事を選ぶこともできる
急に病院に担ぎ込まれることになっても、医療費に不安を抱えなくてもいい。また、自分の好きなタイミングで退職することもできる
どんな高級品でも得られないような人生を変えるほどの価値が手に入るのだ
モーガン・ハウセル著、児島修訳『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』から