年1回行われる役員面談
役員の直属部下だった時期も長かったので終始柔らかい雰囲気の面談となった
2019年、同僚の自死以降メンタル面を含め常に気にかけてくれており感謝している事を伝えた
メンタルは完全回復とまでは言わなくても良くなっている事も伝えた
すると、元気になっているのならもうワンランク上の役職で頑張ってもらうのは有りか?と唐突に聞かれた
思わぬ問にキョトンとしていると
「後数年で退きたいと思っている」と言われ
社長は残るので現社員で社長と仕事出来るのは自分と、〇〇と、〇〇だけなんだよねと
間髪入れずもう一人の役員から「出来ますか?出来ませんか?」と言われた
真面目な顔で「出来ません、お断りします」と告げた
「断ると言っても2人の役員が辞めた後は誰かが社長と仕事しなければならない」
「貴方が断っても、社長から指名されたらどうするの?」と畳みかけられ苛立ちも感じ取れた
こういう話になるとは思っていなかったのでと切り返し、一呼吸置いて
「退かれる時に自分も退職します」と告げた
同席していた人事部長、役員2人暫し絶句…
会議室内に無音が続いた
ふり絞るように役員が「私たち2人と貴方が辞めたら会社どうなると?」と少し笑いながら言われたので
「頑張って!と言います」と両手の拳を握り満面の笑みで返し、一同爆笑となった
会議室を後にして歩き始めた時、心が凄く熱くなっていた
自席に戻ると小躍りしたいぐらいの高揚感に包まれた
2022年3月1日
思いがけない形で退職の意志を伝える事が出来た
役員2人、人事部長の前で伝える事が出来たのが本当に良かった
と、同時に55歳早期退職予定が前倒しになる可能性が高くなった事に不安と喜びを感じている