Morph the Cat/DONALD FAGEN

01. モーフ・ザ・キャット
02. H・ギャング
03. ホワット・アイ・ドゥ
04. 派手なナイトガウン
05. ザ・グレイト・パゴダ・オブ・ファン
06. セキュリティー・ジョーン
07. ザ・ナイト・ビロングズ・トゥ・モナ
08. メアリー・シャット・ザ・ガーデン・ドア
09. モーフ・ザ・キャット（リプライズ）

『う～ん。２００６年に変わらぬ音を届けてくれるフェイゲンに感激感謝しつつも、何かが足りないような。
含蓄な詞に間を心得た音も変わらず存在しているのだが。ストリングスが若干足りない？
それとも「ソロ完結編」って言葉が引っ掛かって素直に聴けないのかな』

上記内容は2006年4月にブログに書いた感想なのですが、今もあまり感想は変わりません。09を聴く度にこれで終わるのかと思うと共に、新しい旅に早く出てほしいと願うばかりです。

AORと言うよりは、洋楽の金字塔というぐらいの賞賛では、全く物足りない言葉になってしまう、「ナイトフライ」が、物差しだと、どの作品も辛口になってしまうのは重々承知ですが、それでも何かが足りないと思います。現時点でダンのラスト・アルバム「エブリシング・マスト・ゴー」に合った物悲しさ、投げやり感などの廃退的な空気と、「ナイトフライ」に存在した、未来へのロマンティックが好きな自分としては、本当に中途半端な終わり方に思えてしまうのです。

と言いながら、トレイに乗らない年がないところを考えれば、名盤である事は間違いないでしょう。