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山梨県北都留郡小菅村にある中学校の活動記録

教えて考えさせる授業

2014-04-28 13:50:19 | 研究
 4月24日(木),授業インストラクターである鏑木良夫(かぶらぎよしお)先生にお越しいただいて,校内研究会を行いました。
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 鏑木先生は,東京大学の市川伸一教授とともに『教えて考えさせる授業』『先行学習で習得から活用へ』という授業スタイルの研究をされています。本校の渡辺校長先生とご縁があった関係で,今年度は毎月1回程度本校に来ていただき,ご指導いただけることになりました。
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 今回は中学3年生の数学の授業を鏑木先生にしてもらい,教員が見て学びました。
 「先行学習」といっているとおり,生徒には事前に連絡し,この時間に学習する内容を予習してきた上で授業が始まりました。予習によって学習する内容を自分がどれくらいわかったか確認し,授業を通してその理解度をより上げていくことをねらいます。
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 前半の「習得」の場面で知識を獲得し,後半の「活用」で知識獲得の曖昧さをチェックします。わかったつもりでも,この過程で自分の理解度を見直し,理解度を深めます。
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 1年間研究を進める中で,指導力を高めていきたいと思います。
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校内研究授業:音楽科

2013-11-22 17:48:19 | 研究
 校内研究会で,今回は音楽科の授業をもとにして研究を進めました。音楽を表現する上で重要となるのが「音楽の要素」です。音色,リズム,強弱,音の重なりなどの要素がその音楽を特徴付けるわけですが,同じ楽曲であっても,奏法を変えていくことによって印象がだいぶ変わってきます。レガート(2つの音を途切れさせずになめらかに演奏する)やスタッカート(一音符ずつ切り離して歯切れよく演奏する)などの奏法を用いて表現を楽しむ授業が提案されました。

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 グループごとに,まず,一人一人が考えた表現を発表し,理解し合う活動から始まりました。そして,どんなイメージになるようにアレンジしていくのかを話し合っていきました。「少し楽しい感じを出したいから,ここはスタッカートを入れていこう」とか自分の考えを言いながら,実際にリコーダーで演奏して確認し合っていきました。

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 そして,グループごとの発表。聞き手はその演奏から,そのグループがどんなイメージでアレンジしたのかを考えていきました。どのような工夫があったのか,よかったところはどこか,的確に発言することができていて感心しました。

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 リコーダーの2部合奏曲の,表現記号などが何も書かれていない楽譜に自分たちで表現を加えていき,演奏してそれを実現させる。生徒たちは,楽しんで取り組んでいました。言葉やリコーダーの音を使って意見を交わし,一人一人の考えが反映された演奏になったと思います。主体的な表現力が高まってきています。



丹波山小菅地区教育協議会 統一授業研究会

2013-11-08 16:46:46 | 研究
 11月6日水曜日,丹波小中,小菅小中の4校の教員が合同で研究を進めている『丹波山小菅地区教育協議会』の授業研究会が行われました。「教員は絶えず研究と修養に努めなければならない。」という義務があります。校内で研究を進めるだけでなく,4校が集まる中でも研究を進めています。
 今年は,小菅小中学校の4人の教員が授業提案し,それぞれにその授業をもとにした研究会を開きました。どうすれば,生徒たちの学習意欲や理解を深めることができるのか,提案された授業をもとに意見を交わしました。

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 写真は,中学2年生数学の授業の様子。一人一人が自分の考えを出し合って思考力・判断力・表現力を高めていきます。



校内研究授業

2013-09-25 14:42:09 | 研究
 昨日のことですが,今年度9回目の校内研究会が開かれました。『教育公務員は、その職責を遂行するために、絶えず研究と修養に努めなければならない。』という法律があります。他の場所に出て研修を受けるだけでなく,学校の中で自主的にお互いの授業を見合い,成果や課題を確認しながら力量を高めていく目的で,校内研究会を実施しています。

 今年度の研究テーマは,「自分を表現できる生徒の育成~学校全体での自己指導能力の育成を通して~」というものです。教育の大きな目標は,基礎的な知識や技能を身に付け,それらを活用して課題を解決するために必要な思考力,判断力,表現力をはぐくんでいくことです。この『表現力』ということに焦点を当て,その力を高めるためにも,自分に自信が持てるように,基礎的な学力を身に付けさせたり,お互いを認め合い意見を出し合える学級風土を作ったりしていこうと取り組んでいます。

 前置きが相当長くなりました。
 今回は,1年生理科「物質のすがた」という単元の授業を全職員で参観し,成果や課題,改善点等について意見を出し合いました。

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 身近な物質(気体)である酸素と二酸化炭素について,それぞれの気体が持つ性質は小学校の理科の時間にも学習しています。しかし,空気とは違う割合でその2つを混合させた場合,それぞれの性質がどうなるのかという課題を出したところ,生徒たちは大いに頭を悩ませて(思考力を働かせて)予想し,その考えを発表していきました。

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 その後の研究会では,参観して気づいたことをそれぞれが付箋に書いて,同じような意見をまとめながら,話し合いをすすめていきました。富士東部教育事務所の小俣指導主事にも参加してもらい,指導助言をいただきました。今後も,お互いに授業を提供しながら,授業力の向上に努めていきたいと思います。