A collection of epigrams by 君塚正太

 君塚正太と申します。小説家、哲学者をしています。昨秋に刊行されました。本の題名は、「竜の小太郎 第一話」です。

考え方1

2007年01月29日 22時45分14秒 | 思想、警句
 ロダンの「考える人」という彫像は実によくできている。しかし実際の考える人はあのような方法を用いない。ソクラテスもロダンと同様に立ち止まって、考える事がしばしばあったらしいが、それも悪い例である。
 まず考えやすくするには気分転換に限る。これは散歩が最も良い。散歩しながら思索すると円滑に考えられる。これは医学的な見地からして、足の血流が活発に脳におくられるようになる事に原因がある。そのため、ルソーやショーペンハウアーらはこの考え方を推奨したのである。
 しばしば人は立ち往生をする。「人は何かをする時に、立ち止まらなければならない。」この言葉にあるとおりに上記の方法を用いてもうまくいかない場合が時々ある。そういう時は本当の休養が必要である。脳も生物に付随する物体である以上、そこに何らかの弛緩がなければならない。要するに研究に没頭して、解決できない場合は思い切って、煙草でも吸ってみればいいのである。すると、脳がゆるみ、思考が活発に働くようになるのである。
 これらの思考方法が科学者や哲学者が行う方法である。次項で一般的な考え方を述べる事にしよう。
 

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