若者のテレビ離れを食い止めるには
若者のテレビ離れを食い止めるには
日経エレクトロニクス雑誌ブログ
「若者のテレビ離れ」を食い止めるには
close2011/04/22 10:12
内田 泰=日経エレクトロニクス
「最近の若い人は、テレビをあまり見なくなっているので困っています」。
国内のテレビ・メーカーやテレビ局などの関係者と話をすると、
こんなぼやき声を聞くことがあります。
NHK放送文化研究所が2011年2月23日に公表した、
「2010年 国民生活時間調査報告書」でも、テレビの視聴時間は若い世代ほど短い
というデータが示されています。同調査は、NHK放送文化研究所が2010年10月に、
10歳以上の国民7200人に対して実施したアンケートです(有効回答者は4905人)。
これによると、テレビの視聴時間が最も長いのは70歳代で、
どの曜日も男女とも1日4時間半以上となっています。
これに対し、10~20歳代の男性の平日の視聴時間は1日2時間を切っています。
1日15分以上テレビを視聴する人の比率も、若い世代ほど低い傾向が見られます。
50歳代以上の男女は、どの曜日でもその比率が90%を超えているのに対し、
例えば20歳代の男性はどの曜日も80%を下回っています。
1日15分以上テレビを視聴する人の比率は、5年前の調査と比較すると
国民全体で数%低下していますが、特に10~20歳代で低下の度合いが
激しくなっています。「若者がテレビの前に座って楽しむ時間が減っていること」を
再確認できるデータです。
70年も変わっていない
だからと言って、テレビが「オールド・メディア」として若者から見放されつつある
と決め付けるのは早計です。
筆者の子供もそうですが、若者にとってYouTubeなど動画共有サイトが
既に一大メディアになっている状況を見ると、テレビ番組というコンテンツの
魅力の欠如よりも、テレビというデバイスが提供する視聴体験が
今の若者のライフスタイルに合わなくなっているように思えます。
考えてみれば、米RCA社が約70年前にテレビを開発して以来、
テレビは本体の薄型化や高画質化は成されたものの、
放送波に乗ってやってくる番組を“受身の姿勢”で楽しむという、
ユーザー体験自体は基本的に変わっていません。
スマートフォンを持っていれば、どこにいても高画質の映像が楽しめる時代に、
「別に大画面のテレビでなくても」と思う人が増えても不思議ではないのです。
今こそテレビの視聴体験に変革を
こうした中、2011年1月に米国で開催された家電展示会
「2011 International CES」では、大手テレビ・メーカーがいわゆる「スマートTV」を
出展して大きな注目を集めました。
米Google社とソニー、米Intel社が共同開発した「Google TV」、
パナソニックの「VIERA Connect」、韓国Samsung Electronics社の
「Samsung Smart TV」などのプラットフォームを採用した、
次世代のネット・テレビです。
スマートTVの狙いは、放送とインターネットを真に融合することにより、
テレビの視聴体験に変革をもたらすこと。
これまでのように放送波に乗ってやってくるテレビ番組を楽しむだけでなく、
インターネットで自分の好きな動画を検索して再生したり、
ゲームなどのアプリケーションをテレビにダウンロードして使ったりできます。
スマートフォンやタブレット端末との連携機能も重要な要素です。
例えば、東芝が2010年秋に開始したスマートフォン連携サービス
「レグザAppsコネクト」では、ユーザー同士で録画番組のタグリストを
インターネットを介して共有し、他の人がタグを付けた「面白いシーン」を
頭出しで見るといった、新しい使い方ができます。
英国放送協会(BBC)では、「テレビ放送の音声にウォーターマークと
いう信号を埋め込んで、番組の視聴中に手元のスマートフォンや
タブレット端末に番組に関連した情報を表示する試験サービスを実施している」
(Head of Mobile Platforms-Future MediaのNick Gallon氏)そうです。
こうしたスマートTVは、若者のテレビ離れを食い止めるための強力な武器に
なるはずです。インターネットの新技術やサービスがもたらすテレビの新しい体験を、
若い人達は歓迎するでしょう。
今のところ、スマートTVの開発は、国内よりも欧米市場の方が活発です。
特に、NetflixやHuluなど数千万人単位のユーザー数を抱える動画配信サービスが
登場している米国における関心は、非常に高いものがあります。
筆者はこのトレンドは早晩、国内にも確実にやってくると見ています。
他国よりもやや複雑な著作権問題など諸事情があるとは言え、
既にそれを実現するための技術があり、それを望む多くのユーザーもいるからです。
地上デジタル放送への移行に伴う特需が終わりを迎え、
何となく沈滞ムードが漂う国内のテレビ市場ですが、
スマートTVがそれを払拭してくれることを期待しています。
日経エレクトロニクスは2011年5月27日、「スマートTV」をテーマにしたセミナー
「スマートTV サミット―明日のテレビはどう進化するのか」」を開催します。
パナソニック、東芝、米Intel社、NHK、ヤフーなどスマートTVに関わる
キー・パーソンの方々が一堂に介し、スマートTVの最新の開発動向や技術、
サービス、今後の展望などを議論します。
「家電の王様」であるテレビの、次の進化の方向性を見極める絶好のチャンスです!
う~ん、と、言われてもねぇ~~~~。
最近のわたし、疲れていて、寝る時間はいっぱい欲しいのですが、
『テレビを見る時間』は、そこまでして確保したい
番組がない以上はさすがに・・・・・・・。
テレビの『ニュース』は大好きですが・・・・・・。
バラエティーはもういいねっ。
なんか内輪ねたみたいで、興がそがれます。
悪いけど。
その前に、未だにACのコマーシャルが流れている現状が、
今のテレビの凋落を語っているような気が
しませんか・・・・・・・。
スポンサーに見放されるくらいですから・・・・・・。
(震災をきっかけにして、どこの企業も、テレビコマーシャルから
静かに一時撤退されているだけなのかも
しれませんが。)
ちなみに、わたしは若者ではありませんが(笑)
2011年5月5日(木)追記
う~む・・・・・・。
『地デジ化』で、テレビ離れを促進されているような
気分にも、なっていますが・・・・・・。
携帯ゲーム機と新聞とネットでの情報があれば、
いいような気もします。
ちと、偏っていますが、テレビの情報も偏っているので
おんなじようなものでしょう。
(「そうかなっ」・こてくんの心の声・笑)
若者のテレビ離れを食い止めるには
日経エレクトロニクス雑誌ブログ
「若者のテレビ離れ」を食い止めるには
close2011/04/22 10:12
内田 泰=日経エレクトロニクス
「最近の若い人は、テレビをあまり見なくなっているので困っています」。
国内のテレビ・メーカーやテレビ局などの関係者と話をすると、
こんなぼやき声を聞くことがあります。
NHK放送文化研究所が2011年2月23日に公表した、
「2010年 国民生活時間調査報告書」でも、テレビの視聴時間は若い世代ほど短い
というデータが示されています。同調査は、NHK放送文化研究所が2010年10月に、
10歳以上の国民7200人に対して実施したアンケートです(有効回答者は4905人)。
これによると、テレビの視聴時間が最も長いのは70歳代で、
どの曜日も男女とも1日4時間半以上となっています。
これに対し、10~20歳代の男性の平日の視聴時間は1日2時間を切っています。
1日15分以上テレビを視聴する人の比率も、若い世代ほど低い傾向が見られます。
50歳代以上の男女は、どの曜日でもその比率が90%を超えているのに対し、
例えば20歳代の男性はどの曜日も80%を下回っています。
1日15分以上テレビを視聴する人の比率は、5年前の調査と比較すると
国民全体で数%低下していますが、特に10~20歳代で低下の度合いが
激しくなっています。「若者がテレビの前に座って楽しむ時間が減っていること」を
再確認できるデータです。
70年も変わっていない
だからと言って、テレビが「オールド・メディア」として若者から見放されつつある
と決め付けるのは早計です。
筆者の子供もそうですが、若者にとってYouTubeなど動画共有サイトが
既に一大メディアになっている状況を見ると、テレビ番組というコンテンツの
魅力の欠如よりも、テレビというデバイスが提供する視聴体験が
今の若者のライフスタイルに合わなくなっているように思えます。
考えてみれば、米RCA社が約70年前にテレビを開発して以来、
テレビは本体の薄型化や高画質化は成されたものの、
放送波に乗ってやってくる番組を“受身の姿勢”で楽しむという、
ユーザー体験自体は基本的に変わっていません。
スマートフォンを持っていれば、どこにいても高画質の映像が楽しめる時代に、
「別に大画面のテレビでなくても」と思う人が増えても不思議ではないのです。
今こそテレビの視聴体験に変革を
こうした中、2011年1月に米国で開催された家電展示会
「2011 International CES」では、大手テレビ・メーカーがいわゆる「スマートTV」を
出展して大きな注目を集めました。
米Google社とソニー、米Intel社が共同開発した「Google TV」、
パナソニックの「VIERA Connect」、韓国Samsung Electronics社の
「Samsung Smart TV」などのプラットフォームを採用した、
次世代のネット・テレビです。
スマートTVの狙いは、放送とインターネットを真に融合することにより、
テレビの視聴体験に変革をもたらすこと。
これまでのように放送波に乗ってやってくるテレビ番組を楽しむだけでなく、
インターネットで自分の好きな動画を検索して再生したり、
ゲームなどのアプリケーションをテレビにダウンロードして使ったりできます。
スマートフォンやタブレット端末との連携機能も重要な要素です。
例えば、東芝が2010年秋に開始したスマートフォン連携サービス
「レグザAppsコネクト」では、ユーザー同士で録画番組のタグリストを
インターネットを介して共有し、他の人がタグを付けた「面白いシーン」を
頭出しで見るといった、新しい使い方ができます。
英国放送協会(BBC)では、「テレビ放送の音声にウォーターマークと
いう信号を埋め込んで、番組の視聴中に手元のスマートフォンや
タブレット端末に番組に関連した情報を表示する試験サービスを実施している」
(Head of Mobile Platforms-Future MediaのNick Gallon氏)そうです。
こうしたスマートTVは、若者のテレビ離れを食い止めるための強力な武器に
なるはずです。インターネットの新技術やサービスがもたらすテレビの新しい体験を、
若い人達は歓迎するでしょう。
今のところ、スマートTVの開発は、国内よりも欧米市場の方が活発です。
特に、NetflixやHuluなど数千万人単位のユーザー数を抱える動画配信サービスが
登場している米国における関心は、非常に高いものがあります。
筆者はこのトレンドは早晩、国内にも確実にやってくると見ています。
他国よりもやや複雑な著作権問題など諸事情があるとは言え、
既にそれを実現するための技術があり、それを望む多くのユーザーもいるからです。
地上デジタル放送への移行に伴う特需が終わりを迎え、
何となく沈滞ムードが漂う国内のテレビ市場ですが、
スマートTVがそれを払拭してくれることを期待しています。
日経エレクトロニクスは2011年5月27日、「スマートTV」をテーマにしたセミナー
「スマートTV サミット―明日のテレビはどう進化するのか」」を開催します。
パナソニック、東芝、米Intel社、NHK、ヤフーなどスマートTVに関わる
キー・パーソンの方々が一堂に介し、スマートTVの最新の開発動向や技術、
サービス、今後の展望などを議論します。
「家電の王様」であるテレビの、次の進化の方向性を見極める絶好のチャンスです!
う~ん、と、言われてもねぇ~~~~。
最近のわたし、疲れていて、寝る時間はいっぱい欲しいのですが、
『テレビを見る時間』は、そこまでして確保したい
番組がない以上はさすがに・・・・・・・。
テレビの『ニュース』は大好きですが・・・・・・。
バラエティーはもういいねっ。
なんか内輪ねたみたいで、興がそがれます。
悪いけど。
その前に、未だにACのコマーシャルが流れている現状が、
今のテレビの凋落を語っているような気が
しませんか・・・・・・・。
スポンサーに見放されるくらいですから・・・・・・。
(震災をきっかけにして、どこの企業も、テレビコマーシャルから
静かに一時撤退されているだけなのかも
しれませんが。)
ちなみに、わたしは若者ではありませんが(笑)
2011年5月5日(木)追記
う~む・・・・・・。
『地デジ化』で、テレビ離れを促進されているような
気分にも、なっていますが・・・・・・。
携帯ゲーム機と新聞とネットでの情報があれば、
いいような気もします。
ちと、偏っていますが、テレビの情報も偏っているので
おんなじようなものでしょう。
(「そうかなっ」・こてくんの心の声・笑)