弱き者、貧しき者を救うために戦う・・・・。
朱元璋の戦いはいつもそうだった・・・・。
・・・・・が、最初は上司に恵まれていたわけではなかった。
一時、そこそこの軍勢を率いる将にはなるのだが、
結局彼の実力を疎まれ、
わずか24人と共に南方へと出て行ってしまう。
なんか、ベンチャー企業みたいな展開である。(笑)
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・・・・・・・中 略・・・・・・
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『三国志演義』の赤壁の戦いの火計の描写は、
劉基の進言により陳友諒を火計で破った時の
描写を羅貫中が参考にしたと言われており、
また演義の中の諸葛亮の人物描写も劉基を
元にしていると言われる。
ウィキより。
というわけで・・・・
朱元璋 皇帝の貌: 小前亮さん
の本の感想を書こうと思うのだが、
この本に載っている鄱陽湖(はようこ)の血戦が
三国志でおなじみの赤壁の戦いに似ているとの
こと・・・・・。
実は三国志演義の方が、こっちを真似ている
らしいのですが・・・・。
まあ、読んだわたしでも、似てるなぁ~~~~と
思うくらいなので、しょうがないのかも
しれない。
でも、陳友諒の楼船が連結されているのは、
何も朱元璋が連環の計を使ったわけではない。
最初から繋がっているのだ。(笑)
投石機や弩の狙いをつけやすくする為なのだ。
それくらいでかい船である。
しかし、それにしても・・・・だ。
よく勝てたものである。
名軍師・劉基さまさまである。
ちなみに、最後・・・・
朱元璋の似てない自画像の話が出てくる。
その時の李善長のいいわけ・・・・と
劉基の一言が面白いので、
読む価値はあると思う・・・・。
ちなみちなみに、作者・小前亮さんの事なのですが・・・・
「歴史研究家になろうとしていたのですが、
中央アジア史では食べていくのが大変なので、
小説家になりました」
と解説では書いてあるので、
なんかヤン・ウェンリー元帥みたいだな、
と思ったのはわたしだけではないだろう(笑)
そうそう、この本、朱元璋さんのあの粛清シーンは
書いていませんので、臭わせるだけ臭わせて
何にもないという気持ちのいい本です。
銀英伝の文体にも似ていて好きですね。
ではではっ。
こてくんのおまけ・・・・・
この本で思ったことなんですけど・・・・
奥さんが赤ちゃんを産む為の場所を守るために
戦うとか、
休みが取れないので、謀反を起こす・・・・とか・・・・。
なんか妙な理由で動く人々もいます。(笑)