【11月10日 神戸の講演】
《主催者が作成したチラシの案内》
元NHKスクープ記者が語る森友事件の本質と残された謎
日 時 11月10日(土)14:00~16:30(開場13:30)
会 場 JEC日本研修センター神戸元町4階大会議室
講 師 相澤 冬樹さん(大阪日日新聞論説委員)
参加費1000円 お申込みなしでどなたでもご参加できます
《レジュメ》
①自己紹介を兼ねた、取材についての私の考え(30分程度)
・1962年(昭和37年)~宮崎県西都市で出生、宮崎市内で育つ
・1975年(昭和50年)~鹿児島のラ・サール中学・高校で寮生活
・1987年(昭和62年)~東京大学法学部卒業、NHKの記者に
山口→神戸→東京社会部→徳島→大阪→東京BSニュース→大阪
報道の世界で31年間をすごす
・明治維新のふるさと、山口で5年間をすごし、
吉田松陰先生の教えに感銘を受けた、自称「真性右翼」
・本物の右翼はヘイトをしないし、他国・他国民の悪口を言わない
・右翼=国を憂うる、左翼=社会を憂うる
→国=国家機構ではなく、この国に暮らすすべての人々=社会
→右も左も根っこは同じ
→本物の右翼と本物の左翼はわかり合える
→朝鮮総連幹部が評価「おまえは本物の右翼だ」
・真性右翼記者と真性左翼記者が力を合わせて番組作り
「大阪市の同和行政を斬る」(クロ現)←解放同盟が抗議
「今も続く差別の現実」(関西向け放送)←民権連が抗議
「脱北者の悲劇」(クロ現)←朝鮮総連が抗議
→抗議をすべてはね返し、何の問題もなし
《結論》取材で思想信条・主義主張は重要ではない。
本当に大切なのは人柄・相性。
誠意をもって取材先とお付き合いし、信念をもって語る。
・籠池前理事長とどのようにお付き合いし、取材したか
→初対面で真性右翼記者と真性左翼記者が掛け合い漫才インタビュー
→うそはつかない。迎合しない。でも相手に気分良く話してもらう。
→約束は必ず守る。相手が伝えてほしいことを必ず伝え、
同時にこちらが伝えたいこともお聞きして伝える。
→「相澤さんは約束を守ってくれる」信頼を得て単独インタビュー
→偏見、先入観を持たず、誠意をもってお付き合いする。
② 森友事件の本質(30分程度)
・何がおかしかったのか?誰がおかしなことをしたのか?
→森友事件は森友学園の事件ではない。国と大阪府の事件。
…設置要件を満たすか疑問のある小学校を無理矢理認可しようとした。
→大阪府(私学課)の役人が行政のルールをねじ曲げ、
臨時の私学審議会を開いて認可適当の答申を導き出した。
…小学校の建設用地として国有地を大幅に値下げして売り払った。
→国(財務省・近畿財務局)の役人が行政のルールをねじ曲げ、ごみの撤去費用の名目で9億円余の土地を1億円余で売った。
・「あの土地は価値がない」は本当か?
→意図的な、ためにする無価値論。背任にはならないと世論を誘導。
→大阪空港の着陸コースの真下で、
騒音対策として国が一帯の住宅を買い取り更地に。
国土交通省大阪航空局が管理。
→もともとは豊中市が防災公園にするつもりだったが、
国の言い値で買うことができず、東半分だけを買って公園に。
補助金を受け市の負担は2000万円余ですんだが、買値は14億円。
→残った西半分が問題の国有地。
隣接地にある大阪音楽大学が買い取りを希望。豊中市も支援。
最後は数億円の値を付けたが、それでも近畿財務局は売らなかった。
→それが森友学園が望んだとたん異例の貸し付け契約。さらには売買に。
交渉で財務局「めいっぱい出して上限いくらまでなら出せますか?」
森友側は1億6000万円と回答。
実際には1億3400万円を10年の分割払い。
分割払いも財務局側が言い出した。
→賃貸料は年2700万円。
分割払いになると年1340万円で負担は半額に。
籠池氏「神風が吹いた」
・何のためにこんなことをしたのか?
→この事件で現金は動いていない…贈収賄事件ではない
→森友学園のためというより、森友学園にあの小学校を作らせるため。
→だから問題が発覚したとたん首相も大阪府知事も籠池氏を切り捨てた。
→本来お堅い役人たちがなぜこんなおかしなことをしたのか?
それを解明しないと森友事件の解決にならない。
(休憩 約10分)
③ 移籍への思い(30分程度)
・なぜNHKを辞めたのか?
→記者を外されたから。記者を続け、森友事件の取材を続けるため。
→NHK批判、政権批判のためではない。事実を追求する。
・なぜ大阪日日新聞を選んだのか?
→社主の言葉「うちは何のしがらみもない。自由に真実を書いてほしい」
→社長の言葉「うちは社長以下全員記者という心構えでやっています」
・これから目指すもの
→森友事件の取材を続け、真相を明らかに。
→NHKで出し切れなかったネタを出す(いじめ問題など)
→NHKでは到底できないネタを出す。取材の幅を広げる。
→真の生涯一記者。いくつになっても記者を続けたい。
・NHKへの思い
→31年間育ててもらったことへの感謝
→日本一厳しい水準で取材・報道をしてきたという自負
→NHKを愛する一人として、最近の報道を見て思うこと
(休憩 約15分)…ここで質問票を回収
④ 質疑応答(30分程度)
まず質問票のご質問にできる限りお答えし、
その後、会場から直接質問を受けてお答えしたいと思います。