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花組『マラケシュ・紅の墓標』『エンター・ザ・レビュー』2005/6/2

花組『マラケシュ・紅の墓標』『エンター・ザ・レビュー』2005/6/2 S席8000
■解説
 1920年代のモロッコ独立運動、そして第一次世界大戦後の世情を背景に、モロッコ内陸部の都市・マラケシュを舞台に展開する、エキゾチシズム溢れる大人の恋物語。

 第一次世界大戦が終結して間もない1920年代初頭。フランスの植民地であるモロッコもまた、その影響を受け、世情は混乱していた。折しも、モロッコ領内の北西部で独立運動の火の手が上がり、紛争は拡大する一方、植民者であるフランス人・スペイン人たちは難を逃れ、モロッコ東南部の諸都市へ、また本国へと急いでいた。

 白系ロシア人であり、今はイギリス人技師の妻となっているオリガもまた、その一人であった。サハラ砂漠へ測量に出掛け音信の途絶えた夫の後を追って、測量基地のある、砂漠への入り口の街・マラケシュへ彼女はやってきた。言葉の通じないベルベル人たちの中で立ち往生している彼女を見かね、一人の紳士が助けを買って出た。フランス人で、マラケシュの名門ホテル・クーペに逗留しているリュドヴィーク。彼は彼女もまた、ホテル・クーペの客と知り、送り届ける。見知らぬ土地で夫の消息も掴めず動揺するオリガだが、それを慰め励ますリュドヴィークの柔らかな物腰に惹かれるようになる。しかし同時に、彼が時折見せる影を不思議に思うのだった。リュドヴィークも、美しく気高いオリガに魅せられるようになっていた。そしてリュドヴィークもオリガが時折見せる暗い炎を感じ取っていた。

 一方その頃、リュドヴィークの仕事仲間レオンは、マラケシュに滞在する白人をたぶらかし、金を巻き上げる計画を立てる。ある夜、リュドヴィークとオリガは互いの過去を語り合う。共に、パリでの忘れられない思い出があった。二人は互いに心の内の喪失をパリの幻の中に見出す。二人は互いをより理解し、相手を思いやり……その想いが恋に変わるのに、そう時間はかからなかった。互いに求め合う二人は、今までのすべてを捨て、もう一度新しい人生を考え始める・・・。

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グランド・レビュー
『エンター・ザ・レビュー』
作・演出:酒井澄夫

■解説
 レビューの原点であるパリ・レビューを顧みて、そのエスプリを生かしながらも、現代の感覚に合わせて、テンポあるお洒落な宝塚レビューを展開する。シャンソン、ジャズ、クラシックなどをアレンジして構成し、21世紀のレビューを目指した作品。

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