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LOVE IN VAIN~彷徨う情熱!blog

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映画 LOVE LIFE (木村文乃さん 主演 深田晃司監督)レビュー(少しネタバレ?)

2022-09-17 | アート、ファッション etc

#1

LOVE LIFE

 

さて、公開前からお勧めしていた映画 

LOVE LIFE 観て来ました。


深田晃司監督、ある意味想像通りに
痛い愛を表現してくれました。

 

 

大まかなストーリー

主人公・大沢妙子34歳(木村文乃さん)は
前夫の連れ子を連れ、市役所で働く公務員のイケメン大沢二郎と一年前に再婚。
夫の両親や子供と普通にありそうな日常生活をおくりながら話は進む。

そこへ不慮の事故。。。
突然訪れた不幸の中、前夫と再会。
妙子、前夫、再婚した旦那、旦那の元カノを交えながら
不幸な出来事後の失望感、感情などが互いに絡み合い話は進む。

そして。。。妙子の選択
許せなかった前夫への思いが、本当は自分の愛ではないかと信じて、
引き留める再婚した旦那の気持ちを裏切り、前夫と一緒に行ってしまう。

しかし。。。
またしても前夫のデリカシーの無い行為で裏切られる。
(前夫はけして悪人ではなく、悪気があってそうしている訳でなく憎めないキャラ)


この時点で妙子の心はどん底。
再婚した旦那の気持ちを裏切ってまで、ついて来た前夫にまたしても。。。
しかし、救いようのないこのどん底感は、すべて自業自得。

そして某所での屋外パーティーのシーン
皆が音楽に合わせて踊る中、失意の妙子が開き直ったかの様に踊り出す。。。
そこへ突然強い雨。。。土砂降りの中、踊り続ける妙子。
その後姿で捉えた表情を見せない演出は、もう踊って自分の今の状況に笑うしかない
といった気持ちの表現。(恐らく笑っているのだろう。)

土砂降りの雨は、妙子の心が激しく泣き叫ぶ事を表現していると感じた。

そして結局、再婚した旦那の元へ戻るしかない妙子。
お互い、ぎくしゃくした状態で、これからどうすればいいのかも分からない。
とりあえず散歩に行こうと。。。
二人が外へ散歩に出かけて行くシーンで映画は終わる。

 

 

考察

このエンディングでは、妙子は再婚した旦那の元へ戻るが
一度、再婚した旦那の気持ちを裏切ってしまったので
旦那が愛想をつかし、元カノとよりを戻してしまい去ってしまう、
というストーリーも十分考えられたと思う。
しかし、そうしなかったのは、深田監督の優しさなのだと思う。
妙子が、もう本当に何処へも戻る場所が無かったら、本当にどん底のどん底。
映画としては、痛すぎて成り立たないのかもしれない。
でも、現実の世界ではあり得ない話ではない。

LOVE LIFE

愛と人生
をタイトルに掲げたこの映画。

当然、愛について考える映画なのでしょうが、
これが愛だとか、愛とは何ぞや?
と言った感じではありません。

それこそ、愛だと信じてた思いに裏切られ、また裏切られ。。。
愛って何だろう?何が愛なんだろう?
どうする事が愛なんだろう? 
と、益々、何が愛か分からなくなる映画なのかもしれません。

 

 

雑感

この映画は、子連れで再婚した34歳の女性が主人公の話。
キーポイントは人生幾度も訪れる愛の選択の失敗。
失敗するから離婚するのであって、
こういったバツイチ、シングルマザーの女性は世の中に沢山いる。
そんな女性の殆どが本当の大きな愛を見極められない。

焦りもあるのだろうが、人生の愛の選択にことごとく失敗してしまう。
世間を見ると、30歳までに結婚、出産の焦り。
それを過ぎると、30代はまぁ、いいか?な感じで
40歳を過ぎると、出産出来るのはあと数年?
出産リミットの結婚、再婚への焦り。
焦りから愛の選択ミスを繰り返す...

そんな理想を追い求めるが為の焦りで、多くの女性が選択の失敗を繰り返す。
理想を追い求めるのではなく、
素直に愛を感じる事が出来れば、幸せになれるのに...

でも、失敗をする女性は、根本的に本当の愛を見極める力が無い。
自分で判断するのは止めた方がいいと思う。
失敗ばかりする女性は、自分で選択せず、
愛に包まれ幸せに暮らしている女性や、家庭の意見、話を聞いて
好い男性をアドバイス、見極めて貰った方がいい。

仲の良い夫婦の家庭は、愛で溢れている。
お金、見た目だけで、理想を追い求めても幸せになれない。
幸せになるには、大きな愛なんだよね。。。

 

そして、この映画を見て
私には、おおよそ答えは出ている。

最後の散歩へ行くシーン。
深田監督はぎくしゃくした関係になってしまった妙子と二郎夫婦が
散歩に行くことにより、
新たに0から愛を育んで行く為の再出発と、みなしていると思う。
たかが散歩が?
と皆さん思われると思いますが、散歩には愛があるんです!
いや、散歩にこそ愛があるのです。
深田監督Good Job!です。笑

人生、大きな愛がテーマである私には、これが分かります。
好きな人との散歩、
公園で散歩しながら好きな人のポートレート撮影。
大人になれば、散歩デートが一番の愛と感じるようになります。
散歩デートなら共に白髪になっても出来ます。
散歩こそ、愛が溢れているのだと私は思います。


そして最後に
LOVE LIFE

「バツイチ、シングルマザーは観ないで下さい。」
と、私ならキャッチコピーを付けたい。

勿論、観てもいいのですが、と言うか
是非、頑張って観て貰いたいので、敢えて観ないで下さいなのです。
それほどこの映画はバツイチ、シングルマザーには
痛い映画だと思います。
共感するとか、バツイチあるあるだよね。とか
じゃないです。本当に痛いんです。

なので、心配しちゃうよね。
この映画、バツイチ、シングルマザーが観て
楽しめるのか? 観てどう感じるのか?
ちょっと、気になるところです。。。

 

だから、大きな愛を持って
私も待つのです。

一緒に公園で散歩とか出来たら幸せです。
きっと...

 

 

 

#2

LOVE LIFE

 

みなさん観て

それぞれ愛を考えて下さい。

 

そして、木村文乃さん

「行くぜ、東北。」の頃からファンですが

彼女も実は、子供こそいませんがバツイチ。

年齢も演じた妙子と同じ34歳。

そういう事で、今回色々と思うところがあったと思う役でしたが

このLOVE LIFEの素晴らしい演技を自信に

女優として、女性として、一人の人間として

更に成長、活躍するのを楽しみにしています。

 

ありがとう...

 

 

 

 

 

 

 

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