続き・・

そう、工場の中は出入り自由だった、だけど、それが大変なことになって、
いつも、父や主人が機械を自由にいじっているのを見ていた彼は、みんなの知らないうちに、チェーンのレバーをグルグルまわしてしまっていた、二台もね、
それを知らない父は、朝いつものように、動力でスタートさせたんだ、
定位置になってないわけだから、当然壊れる、ガシャガシャ、針が全部飛んだ。
【誰だ！！】ということになったんだけど、「ぼくね、ここまわしたよ・・」と息子。父はね、頭をくしゃくしゃになでて、だまって、黙々と針を取り替えたの、一台は、主人がしてた。二人とも、怒らなかった、いつも好きにさせてた自分たちにも悪い所があったと言って、それからは、工場の中は入ってはダメになったんだ。
あのときの、父さんの顔、苦笑いの顔。。うれしそうだった。。１４４本針、、飛んで、でもなんか、、あんな顔だった、さっき、ふって見えた顔。ね。。
お彼岸だから、見に来たのかな～～～。