「格付けチェック」で小学生の演奏をプロの本人の演奏を聴き比べ、プロの本人が一流の前提で小学生の演奏を選ぶと不正解としたことに批判が集まっているそうですが、これは音楽が避けて通れない話ではないかと思います。
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangeinou/entertainment/f-et-tp0-240328-202403280000151
素人が偉そうに言えませんが、確かに歌や演奏が上手いことにこしたことはないと思います。
良い音色を鳴らす、そのためにそれを鳴らす器があることも分かります。
練習と言う努力をすれば、それが高められることも分かります。
ですが、走る練習をすれば、泳ぐ練習をすれば、みんなが速くなる訳でもないと思います。
同じ様に、練習をすれば、歌や演奏が上手くなるとは限らないと思います。
もちろん血がにじむような努力を否定するつもりはありません。
ですが、血がにじむような努力をする前につまづいてしまい、努力するまでに至らないこともあると思います。
これが運動だと、そこで差がついて終わってしまうのですが、こと音楽に対してはこの差をセンスで埋めることが出来るものだと思っています。
ようは元オアシスのノエル・ギャラガーは♪スーパー・ソニックをリリースする直前まで座ってギターを弾いていた、人前で弾くようになってようやく立って弾くようになったということです。
レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジはレスポール・スタンダードを弾く一方、ダン・エレクトロも弾くということです。
リッチー・ブラックモアの方が速弾きが出来ると思いますが、ディープ・パープルの♪ハイウェイ・スターは分かってもレインボーの代表曲を教えてくれる人がいないということです(私が知らないだけかもしれませんが)。
ピアノやドラムがまるで機械のように正確に演奏できるYMOの音楽を聴いて、これなら自分にもできるとピアノを弾いた槇原敬之も入れば、サンプラーを手に取った電気グルーヴもいるということです。
譜面が読めないという布袋寅泰がこれを弾くようと譜面を渡されると「本当にこれでいいんですか?」「僕ならこう弾きます。これを弾けと言うのであれば、他のギタリストに弾いてもらってください」と凄んで結局HOTEIが思うように弾いたそうですが、それが成立することも音楽の魅力であると思います。
そして、そんな音楽にも私は胸を焦がしてしまいます。
ストーン・ローゼスのライブは実はイアン・ブラウンが一人でコーラスもしているのではないかと思っています。