イングランド・プレミアリーグのマンUOBの元フランス代表FWカントナが今季開幕4試合で早くも2敗を喫した古巣について、「まだシーズン序盤だ。早すぎる。マンUは常に偉大なクラブで、これからも偉大であるだろう。勝利を手にするはずだ。私は知っている。」とし、続けて「だが、プレーが良くない。モウリーニョ監督がファンにとって間違ったかたちのプレーをさせている。面白くなく、創造性がない。モウリーニョ監督は好きだよ。良いパーソナリティーを持っている。だが、マンUには合わない。マンUは(マンCの)グアルディオラ監督を招聘にすべきだ。ただ、彼は別のクラブで見事にやっている。マンCは素晴らしいサッカーをしている。グアルディオラ監督は(元オランダ代表FW)ヨハン・クライフの信奉者で、(スペイン・リーガ・エスパニョーラの)バルセロナではクライフ監督の下でプレーし、彼がすべてを学んだ。マンUにいるべき指揮官は彼だけだ。」とコメントしました。
ただ、カントナは「まあ、私を除いてね。」と、グアルディオラ監督以外にマンUを率いるのにふさわしい人物は自身だと付け加え、「彼らから呼ばれれば、私は行く。楽しむよ。彼らは私がどこにいるか知っている。(自分がマンUの指揮を執れば)我々はまたクリエイティブなサッカーをするようになるだろうし、ファンにとっても素晴らしいことだろう。ファーガソン元監督時代のようになるのさ。彼は選手たちに創造的でいることを許し、個々に扱ってくれた。彼の下で我々は全員が特別と感じられたんだ。みんな愛されていると感じた。彼はつねにほめてくれたよ。良い人で、良いリーダーだった。」とコメントしました。
マンCを率いるグアルディオラ監督がお隣マンUを率いる可能性は限りなく低いと思いますし、そもそもクライフ監督からグアルディオラ監督へと築かれたバルサの20年と、ファーガソン元監督のマンUの27年とでは重んじていたものがまるで異なると思うのですが、、、。
また、グアルディオラ監督がクライフ監督のフィロソフィーを発展させる一方で、モイーズ監督にファン・ハール監督、そしてモウリーニョ監督はファーガソン元監督のフィロソフィー自体を継承することすら出来ていないと思います。
その一つが、カントナに元イングランド代表MFベッカム、そしてポルトガル代表FWクリロナが背負ったマンUの7番で、チリ代表FWサンチェスには荷が重い、絶対的で創造性を司る個だと思います。
この7番という絶対的な個の概念がクライフ監督のバルサにはない概念だと思います。
もちろんグアルディオラ監督のバルサにはアルゼンチン代表FWメッシという圧倒的な個の存在はありますが、それでもマンUの7番とは趣が異なると思います。
一方で、クリロナ以降マンUの7番の成り手がいないのも事実だと思います。
しいていえば、ベッカムをアイドルと公言するアトレティコ・マドリーのフランス代表FWグリーズマンが相応しいと思っていたのですが、タイミングを逃した感じがします、、、。