かつてイタリア・セリエAのミランで活躍した元イタリア代表DFのコスタクルタは2001-2002シーズンの前半にミランを率いたテリム元監督とそりが合わなかったそうで、「来たときは、まるで皇帝のような態度だった。クラブの中で自分が一番偉いと本当に思っているようだった。僕らのメンタリティーを理解していなかった。」とコメントし、「レストランではタバコを吸っていたし、食事の際の慣例でガリアーニCEOを待つべきなのに待たない。一匹狼だったね。最初の試合で僕は召集されなかったんだけど、事前に教えてくれなくて、バスの中でスタッフから聞いた。こんな扱いを受けるのに僕らは慣れていなかった。僕らだってプロだったのだから、相応にリスペクトして欲しかった。」と具体的な例も挙げました。
一方、コスタクルタは「タバレス元監督やザッケローニ元監督は良かった。タバレス元監督は本当に紳士だったし、カルチョを理解していた。あの年は運に恵まれなかったが、彼のクオリティの高さは間違いない。人生において、常に勝たずとも偉大であることはある。」と、1998-2001シーズンにミランを率いたザッケローニ監督や1996-1997シーズン前半にミランを率いたザッケローニ監督を良かった指揮官に挙げました。
後任のアンチェロッティ元監督が志向したトップ下と中盤の底にレジスタを据える4-3-1-2は、テリム元監督も当時ミランで志向していたスタイルだったと思います。