昔ガンダムシリーズの宇宙世紀(以下U.C.)に関するシンポジウムが開かれたことにインスパイアされてU.C.に関して研究した内容を記事にしていますが、今回は「ZZ」に登場するネオ・ジオンのロイヤルガードに関して研究を行ってみました(⇒ちなみに前回の研究はコチラ)。
「ZZ」の後半に強化人間となったキャラ・スーンの護衛兼監視役として登場した二―・ギーレンとランス・ギーレンの双子の兄弟がネオ・ジオンのロイヤルガードとされていますが、このロイヤルガードの存在が以前記事にしたネオ・ジオンの騎士と同じ様にいまいちハッキリしません(⇒ネオ・ジオンの騎士についての研究はコチラ)。
ネオ・ジオンの実質的な指導者であるハマーン・カーンの護衛とされていたり、ハマーンらネオ・ジオンの要人の警護が主任務とされていたり。
また、それらをひっくるめてもあると思いますが、そもそも親衛隊とされていたり。
ただ、ネオ・ジオンの要人といっても、ハマーンとミネバ・ラオ・ザビぐらいで。
そのミネバは影武者ですし。
そして、二―とランスの双子の兄弟が搭乗したAMX-117R ガズアルとAMX-117L ガズエルの2機のMSがロイヤルガードの専用機としてされ、ハマーンのAMX-004 キュベレイの両脇を固める設定ですが、劇中で両脇を固めたのはキャラ・スーンのAMX-015 ゲーマルクだったり。
もっとも43話に登場したハマーンの側近の2人がロイヤルガードのナンバー1と2で、全身シルバーのガズアルとガズエルに搭乗してハマーンのキュベレイの両脇を固める設定なんだそうですが、この側近2人はガズアルとガズエルに搭乗することなく退場しちゃいますし。
仮にこの名もない側近2人が設定通りにガズアルとガズエルでハマーンのキュベレイの両脇を固めた場合、二―とランスのガズアルとガズエルは本来誰の僚機だったのか、という疑問が浮かび上がってくる訳です。
キャラはネオ・ジオンの要人ではなく、ネオ・ジオンの騎士、すなわちあくまでもネオ・ジオンの士官の一人であって。
また、そもそも二―とランスは表向きはキャラの護衛ですが、強化人間となり、精神的により不安定となったキャラの監視役でもあった訳で。
そのキャラはキャラで、二―とランスを引き連れて再登場した時は " 猫目のキャラ ” の異名を持つ親衛隊の一員という設定だったりしますし。
それらを踏まえると、後にデラーズ・フリートの母体となったジオン公国軍のギレン・ザビ直属の親衛隊と同じ様に、このロイヤルガードがハマーン直属の親衛戦力であったと考えるのが自然かと思います。
" 猫目のキャラ ” も含めて。
また、ガズアルとガズエルはロイヤルガードの専用機というよりかは二―とランスの専用機として考えるのが妥当かと思います。
小説版では " 双頭の犬鷲 ” の異名を持つMSパイロットとして描かれているそうですが、AMA-01X ジャムル・フィンによる三身一体の連携プレーを得意とした3D隊のように二―とランスもガズアルとガズエルの二機による連携プレーを得意とし、キャラの副官兼監視役として再配置された際にキャラのゲーマルクと二―のガズアルとランスのガズエルの三機で1個小隊が再編成されたと。
一方、43話のナンバー1とナンバー2ですが、全身シルバーのガズアルとガズエルよりもネオ・ジオンの地球降下作戦時にダカールの迎賓館に配備されていた2機のAMX-011 ザクⅢにそれぞれ搭乗したと考えた方が良いのではないかと思います。
カラーも似ていますし。
もっとも公式設定はこれまで書いた通りですし、ダカールのザクⅢは先遣艦隊としてダカールの議会を制圧したとされるライン・ドラクン及びルイ・バザールの乗機かもしれませんが。