ランパード前監督率いる昨季は公式戦18ゴールを記録し、今季も公式戦12ゴールを記録するもランパード前監督解任後は出場機会を減らしているチェルシーのイングランド代表FWアブラハムについて、現在チェルシーを率いるトゥヘル監督は「アブラハムは少し厳しい時間を送っている。2~3回先発でプレーし、その内2回は戦術的な理由から前半で交代した。彼は求められているインパクトを残すことができなかった。その後、故障でポジション争いのチャンスを失った。」とコメントしました。
また、トゥヘル監督は「チームは彼なしで、本当に良くプレーし、彼なしで多くの結果を得た。今、我々はシーズンの重要な時期に差し掛かっており、負傷した選手を起用するには難しい時期だ。それに3選手しか交代できない。だから、現状は簡単なものではないが、すべてを可能にするにはアブラハム次第だ。」と自身の就任後は勝率77%を誇るチェルシーにも言及し、続けて「現在、我々にはフルメンバーが揃っている。22人の選手が練習を行い、そこから18人を選ぶことはとても、とても難しい。それに交代枠3選手の中で、オフェンスの選手たちは数分で大きなインパクトを残すことが求められている。我々は彼に多くのことを求めているし、彼は我々を納得させるために常に努力している。3日毎に試合があるから、コンディションを整えて、シーズン終盤に重要な役割を担えることを願っている。」とコメントしました。
アブラハムとフランス代表FWジルーと今季からチェルシーに加入したドイツ代表FWヴェルナーの中でファーストチョイスに相応しいのは、やはりアブラハムだと思います。
また、ランパード前監督は昨季アブラハムを大抜擢しながらも、今季はジルーの残留とヴェルナーの獲得にも乗り出しており、その結果今季は序列が曖昧なままに頭一つ抜けきれない現状を招いてしまったと思います。
そして、その状況をトゥヘル監督を改善した、具体的にはドイツ代表MFハフェルツをCFで起用する、CFの得点力よりも2列目以降の得点力で補う方法がマッチしてアブラハムをファーストチョイスからますます遠ざかる要因になっていると思います
もちろんこれはジルーやヴェルナーにも当てはまる話で。
ただ、スプリンターのヴェルナーはシャドウストライカーとして、ジルーはハフェルツのバックアッパーとしてはアブラハムよりもCFのポジションに近く、トゥヘル監督の中の序列はアブラハムよりも前だと思います。
一方で、ブルーズのレジェンドである元コートジボワール代表FWドログバも難しい時期はあった訳で、トゥヘル監督のコメントにもあるようにアブラハムもめげずにコンディションを整えていって欲しいです。