チーム強化方針決定の権限が与えられず、クラブ側との信頼関係が構築できなかったことを理由に昨年11月27日の就任からわずか76日でドイツ・ブンデスリーガのヘルタ・ベルリンの指揮官の座を辞任した元ドイツ代表FWクリンスマンについて、西ドイツ代表とドイツ代表でクリンスマンと2トップを形成した元ドイツ代表FWフェラーが「ヘルタの指揮について、クラブの仕事を過小評価していたのかもしれないね。」と指摘しました。
続けてフェラーは「彼はドイツ代表、アメリカ代表でも監督を経験してきたが、ナショナルチームとクラブを率いる仕事の内容があまりに違いすぎると感じていたんだろう。」と指摘しました。
その上でフェラーは「ブンデスリーガのチームを指揮するとなったら、普段からチーム全体を管理していかなくてはならない。それももちろん大きな仕事の一つとなるが、監督という立場について、チームそれぞれで事情が異なるものだ。」とした上で、「短期での辞任は珍しい結末となったね。短絡的な判断だったかもしれないが、実際のところ、辞任に至った真相は彼にしか分からない。」とコメントしました。
以前も書きましたが、以前クリンスマンがインタビューで、「ドイツ代表はW杯やユーロなど短期決戦だからまだいいが、クラブチームは一年続くので憂鬱だ。」みたいなことを答えていて。
確かに現役時代のクリンスマンはイングランド・プレミアリーグのトッテナムでの活躍は鮮明ですが、イタリア・セリエAのインテルやブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンで活躍した記憶は曖昧な気がします
また、引退後にクリンスマン監督はバイエルンの指揮官に就任するも割と短命で辞任した印象があって、フェラーの指摘通りな部分もあると思います。