実録上海 第8話 [反日デモに突入]

2011-10-28 | 出来事

上海でもついに16日に2万人規模の反日デモが発生しました。 

日本企業に関わる人が中国の中でも多い上海では発生しにくいと思っていましたが、

現実に起きてしまいました。

ネットその他での呼びかけに呼応した人々は、良い天気だったこともあり、人民広場や外灘に

朝から集まり、日本の常任理事国入り反対、教科書の改竄反対を叫びながら、新虹橋地区の

日本総領事館を取り囲んだのです。

写真は総領事館をデモ後警備の武装警察。 

シュプレヒコールを叫びながら石、ペットボトル、卵、糞尿などを投げつけ、大騒ぎ。

この辺りは日本人相手のレストランが多く、看板やガラスを壊されたりの被害に合いました。

経営者や従業員が中国人でも関係なし。

ドサクサに紛れた連中が日本料理店を破壊したりして騒いだので、パトカーに逃げ込んだ日本人や、

日本車に乗って通りかかったばかりに、車を壊された中国人女性も居たことは、ニュースにもなりました。

しかし取り締まりは緩く、日本で言えばメーデーの規制程度。

ネットで情報を取りながらアパートに居ましたが、アパート前の水城路にもデモ隊が迫って来ていました。

緊迫した状態の真っ只中となってしまい、普段ならネオンがまぷしいくらい輝いている街なのに、

日本人相手の店は全て電気を落としていました   

携帯が鳴ったのはそのときです。

古北に住む○○さん(総経理)からでした。

「ワインを飲みたいが、コルクスクリューが無い」      エッ!!何 それ。

「持っていたら、一緒に飲まないか」

デモを突っ切って持って来いということ?

公安、武装警察は多数いたけれど、雑談しながら座り込み、タバコを吸っている者も居る有様。

......仕方ないので、武装警察とデモの間を抜け、行きました。

正直、怖かった~~~。

(私が持っていたのは、コルクスクリューも付いたアーミーナイフです)

途中のローソンも扉が壊されていました。

こちらではほとんど報道されていないので、一般従業員は噂でしか知りません。

後日、中国の知人が言っていました。

共産党がバスを手配して、地方の大学生を動員したと。 

 



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