実録上海 第19話 [台風9号上海直撃]

2011-11-08 | 出来事

平成十七年八月六日記

今度は雨漏りとの戦いです

台風9号がゆっくりと上海に上陸。

昨晩から暴風域に入り始め、時折強い風雨が叩きつける

ようになってきました。

私の勤める工場は奉賢地区にあり、とても老朽化した

レンガ造りの建物なので、このような状態だと、

数知れない雨漏りが発生します。

 

部分的には修理をしてきましたが、今回の台風で、

屋根というよりは、日除け程度ということが判明した訳です。

強風でスレート類がバラバラに割れて飛んで行ったり、

看板の文字が落ちたり、大わらわ。

自分の工場ですから今日は泊り込んで様子を見ますが、

とにかくスピードが遅い台風なので、どうなることやら。

上海は台風の通り道では無いと聞いていたのですが......

 

一夜明けて

上陸後の台風は速度が遅く、6日から7日一杯

吹き荒れました。

日本人から見たら、すさまじく強烈というわけでもありま

せんが、上海の建物は台風、地震に対しては無防備と

いって良く、まるで”ブーフーウー”の世界です。

工場の建物が老朽化していることもあり、資材、

設備をまもらなければなりません。

断続的だった風雨は次第に途切れることがなくなり、

最初は染みてくる程度だった水が、壁、天井から絶え間なく

滝のように落ちてくるようになってきます。

バケツで受けても、すぐに交換しないと間にあわない状態が

夜中の3時ごろまで続き、とうとう.....。

 

夜明けに確認すると:::::唖然

 

手抜き工事であることも判明。

7日の昼には何とか水も引き、通常の生産体制に戻れ

ましたが、さ~~て、この始末をどうするか。

総経理がつらそうに「また、金がかかるな~~。」

そうです。我が社は貧乏なのです。

まッ、気を取り直してがんばりましょう!!

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