今日は晴れて気温は27度、昨日に比べれば過ごし易く思える長野です。
昨日(10日)は、真夏日一歩手前の29.7度と暑い1日でした。
午前中なら暑くならないだろうと思い、以前から気になっていた松代町の「清水寺」(せいすいじ)に行って来ました。少し前の新聞に「サルスベリが見頃」と紹介されていました。婆さんは「今日は休養日!」とのこと。
清水寺は、松代の中心街から南西に離れた「西条」地区にあります。駐車場も良く分かりませんし、散歩もしたかったので青垣公園に車を入れました。ここからは歩いて20分程。公園の上は、奇麗な秋の青空です。
歩き出して直ぐのところに「白鳥神社」の案内板があったので行って来ました。のどかな風景が広がります。
山の麓に鳥居が見えて来ました。松代藩初代藩主真田信之が1622年に上田から松代に移封された時、真田家の鎮守社として1624年に海野宿の白鳥神社を現在地に勧請したとのこと。歴史を知って、来て良かったと思いました。
ところが、山の麓にある神社だとばかり思ったのですが、本殿は約300mの坂を上った山の中腹にあったんです。諦めるのは私らしくないと頑張って来ました。
途中、3回ほど立ち止まり呼吸を整えながら上るとようやく赤い鳥居が見えて来ました。
石段を上ると拝殿ですが、通常は公開されていません。鳥居の右側が絵馬堂です。
石段を下りた左側に、木造神馬があったのですが、そのお堂に近づいて見ると礎石の隙間にミツバチの群れが。巣を作っていたようでブンブンと飛び回っていましたので、神馬を見るのを諦めました。
帰りは下り坂、一気に下の鳥居まで下りました。ここまでで、今日のエネルギーの半分は消費したような気分です。足にも、少々、震えが来ていましたし。のんびりとした景色を眺めながら西条地区を歩きます。
白鳥神社で汗をかきましたし、暑くもなって来たのでお店で麦茶を購入。100円は安い!
川沿いの道に出て暫く進むと、清水寺の案内板が見えて来ました。
コスモスに囲まれた観音像が出迎えてくれ、「よく来たね!」と声が聞こえたような聞こえなかったような!
境内に入ります。
清水寺(北信濃厄除大師)は、もろもろの災厄を除いてくれる厄除大師として有名で、総本山は奈良・長谷寺とのことです。開山は、1200年前と伝わり、当時は、五重塔や金堂などの伽藍を有する大きなお寺でした。
本尊の千手観音、聖観音、地蔵菩薩の三躯は重要文化財 。
境内には、観音像や不動堂が有りました。不動堂の横には大きな枝垂桜が。
本堂横には、大きなサルスベリの木が僅かに花を残していました。
境内の横を抜けて道に上がると、赤い花を付けた木が目を引きました。名前は分かりません。
隣にもお寺の屋根が見えましたので行って見ることに。「西楽寺」と言うお寺です。
西楽寺は1600年代に再建され、埴科藩3万石の第2代藩主であった真田信重の菩提寺となっています。
境内に入ります。本堂の屋根には、真田の六文銭等の文様が刻まれた瓦が上がっていました。
境内には、大きな枝垂桜やサルスベリの木があり、その季節には楽しみなお寺です。
小さな池もあり、カキツバタ(?)が咲いていましたが、この時期にも咲くのでしょうか。
秋らしい雰囲気も味わえました。
山門を出て川沿いの道に出ると、「気象庁地震観測所」の案内板が有りました。「ここだったんだ!」と思い、行って見ることにしました。橋を渡って直ぐなんですが。
ここは、第二次世界大戦の終わりに、舞鶴山をくり抜いて大本営等を移そうとした場所です。こんなばかな計画をしただけでも、負ける戦争だと分かりそうなものです。現代になって、ここが科学の役に立っていることで、少しは意味があったと考えたいのですが。
少し重たい気持ちになったのですが、帰る途中で爽やかな秋景色を見ているうちに、それもどこかに飛んで行ってしまいました。
今日は、山登り(?)をしたり、歴史的な寺社を訪ねたりと有意義な散歩が出来ました。
今日(10日)の歩数は、7,197歩。
こんな風に、「少し遠くの街に出かけて歩くのも良いな」と感じた散歩でした。