各家庭のゴミ箱から、回収用の巨大なゴミ箱へゴミを直接入れて、その巨大なゴミ箱をトラックで回収するシステムを構築することにより、様々なメリットが発生します。
巨大なゴミ箱にはタイヤを付けておき、パワーリフト付きのトラックで回収すれば作業が楽になります。
さらに、図のようにゴミ箱の下側が開く構造にしておけば、ゴミを処理施設の貯蔵庫へ移すときに作業が楽になります。
メリットを列挙してみます。
メリット1,個人的な計算によると、日本国内だけでも年間40億枚(4万トン)以上消費されているゴミ袋を一切消費せずに済む。
メリット2,ゴミ袋をゴミ箱にセットして、取り出して、縛る、その手間が省ける。
メリット3,ゴミ袋を購入する手間と費用が省ける。
メリット4,ゴミ袋を猫やカラスに破られて道路がゴミだらけになることが一切無くなる。
メリット5,マイクロプラスチックが発生しない。
メリット6,ゴミボックスを道の端に並べることができるので見栄えが良い。
メリット7,タイヤが付いているので運搬が非常に楽であり、一般的な廊下の幅があれば、どこまででも運び込むことができる。
メリット8,ゴミに雨水が付かないので焼却時に使用する燃料を節約できる。
メリット9,パッカー車のような圧力が加わらないので極めて安全であり、ゴミの中にリチウム電池などが混入していたとしても発火しにくいので、国内だけでも年間2000件ほど発生していると言われているゴミ収集車の火災事故をゼロにすることができる。
メリット10,パッカー車のような大きな音が鳴らない。
メリット11,大量のゴミをいったん巨大な地下槽に貯めてからクレーンで引き上げる手間が省けるので、そのエネルギーと時間、クレーンの保守点検費用等が節約される。
メリット12,雇用の増加が見込まれる。
メリット13,汚れることが全くないので、ゴミを回収するトラックを他の用途にも使うことができる。
メリット14,全世界で定期的に発生している、作業員やゴミ収集車そのものがゴミの貯蔵庫に落下するというリスクが完全にゼロになる。
メリット15、ゴミ袋を圧縮して破裂させたときに発生するゴミの悪臭が一切発生しない。
メリット16、細長い小型の一人乗りトラックを開発すれば、時間帯を気にせずに安全かつ効率的にゴミを回収することができる。
メリット17,午前7時に設置して午後1時から回収することにすれば、ゴミ出し可能な時間帯を6時間以内と大幅に延長することができる。
以下にわずかながら存在するデメリットを列挙します。
1,パッカー車に比べて、運搬、設置、回収の手間がかかる。
2,生ゴミなどはよく絞って水気を切ってから捨てないと、ゴミ箱が異臭を放つようになる。
3,燃えるゴミ用の巨大なゴミ箱は毎回、下のフタが開いた状態で下から自動で高圧放水洗浄する必要があり、その電気代と水代と洗剤費用、あるいは熱消毒する場合には光熱費が必要となる。
4,処理場内において、巨大なゴミ箱を自動運搬する機械システムを維持するのに多少費用が掛かる。
結論としては、大きなメリット17個に対して小さなデメリット4つの発生となるので、これはもうやらない手は無いと断言できるのではないでしょうか。