職場は手術室

麻酔科の道を極めてみませんか?

麻酔科医と連携して活躍する周麻酔期看護師とは?

2025-01-22 05:17:28 | 全身麻酔

周麻酔期看護師は、麻酔科医の指示のもと、麻酔診療のサポートする看護師のことをいう。
具体的な業務としては、主の次の7が挙げられる。
1つ目は、手術前の問診や麻酔についての説明。
2つ目は、手術後の対応。
3つ目は、全身麻酔を行った後の、ビデオ喉頭鏡チューブの挿入や取り外し。
4つ目は、全身麻酔時の点滴。
5つ目は、手術中の麻酔薬などの投与。
6つ目は、麻酔中の血圧などの数値確認。
7つ目は、麻酔医の介助だ。
手術中の麻酔診療に関するさまざまなサポートを行うことで、安全で質の高い麻酔診療を提供するのが、周麻酔期看護師の役割である。
麻酔薬は、手術など命に関わる緊急事態における医療に使われている。
また、周麻酔期看護師は優れた技術に加え、薬理学や病態生理学など、麻酔医療の高度な知識を身につける必要があることも覚えておこう。
さらに、麻酔という専門分野に携わる周麻酔期看護師は、日本においては比較的新しい仕事だ。
これまで手術室での看護師の役割は、器械出しと外回りのみで、外回り業務の一環として、麻酔医のサポートを行っていた。
しかし、麻酔医の負担が大きいため、麻酔医専門のサポートが求められていた。
そこで聖路加国際大学が2010年に、麻酔に関するカリキュラムを大学院で開設したのが、周麻酔期看護師の育成の先駆けである。
現在では国内の複数の大学院で、人材育成が行われているが、周麻酔期看護師に関する特別な資格は設けられていない。
周麻酔期看護師の育成を行っている大学が、それぞれ独自に認定する資格となっている。
このため周麻酔期看護師として働くためには、大学院で規程のカリキュラムを修了する必要があるのだ。


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