加西市アロマ&ハーブ・カラー&アートでゆったりセラピー~ルシーラ~【Rucira★】~ようこそ癒しのログハウスへ

ハーブティーと共にくつろぎながら、ゆったりセラピーを味わってみませんか。
あなたの好きなあなたに戻れるサロン。

I Love Art⑨

2011-07-12 23:47:46 | アート
『忘れっぽい天使』パール・クレイ

『芸術は見えるものを形にするのではなく、見えないものを形にするのだ』と主張した画家。
言葉に出来ない思いを形にするアートセラピーはこの主張にピッタリ。

『忘れっぽい天使』は
子供なの?
老人なの?
何を忘れたの?

線のみで描かれた、このシンプルな絵は忘れてたピュアな心を取り戻させてくれる。

忘れてたのは天使じゃなくて、私の方だったのかもしれないね。
大人になるといろんな事を忘れてしまうから・・・。

耳を澄まして聞いて下さい。

『忘れっぽい天使』は私たちが何を忘れたのかささやいてくれます。

I Love Art⑧

2011-07-07 23:35:46 | アート
今日は七夕なのにあいにくの曇り空。

星空が見えない日は、なんだか夜が寂しいものに思えます。
私は深く静かな夜は苦手なんです。

廃墟や恐怖などを描いたベクシンスキー。
彼の描いた絵の前では気を緩める事ができない。緊張感を突き付けられる。
それは、彼がただ単に恐怖を描いたからではない何かがあるようだ。

ベクシンスキーのこの絵は、今夜のような深い静かな夜によく似合う。

この絵の中にも寂し気な深い静けさがあるようだ。

I Love Art⑦

2011-04-21 23:15:25 | アート
クリムト『パラス・アテネ』

ギリシャ神話の処女神の一人、女神アテナ。
父ゼウスの頭から武装して生まれ出た知恵と戦いの女神。

右手には勝利の女神ニケを持ち胸のアイギスには見る者を石に変えると言われたメドゥーサの頭部をはめ込み。
左には槍を持ち、その腕にはアテナの象徴するフクロウが乗っている 勇ましい女神の姿です。

女神アテナの戦いっぷりは、この絵のように許す事も妥協もせず策略を持ち勝利に導く。
まさに『パラス・アテネ』は女神アテナのイメージ通りの女神だと思います。

I love Art⑥

2011-04-03 10:03:20 | アート
カミーユ・クローデル

『恋愛こそ生命の花』と言ったロダンの弟子であり愛人であったカミーユ・クローデル。
親子ほどの歳の差がありながら才能溢れる二人が恋に落ちるのは時間がかからなかったと言われてます。ロダンには内縁の妻ローズがいながらカミーユの美貌と才能に魅了されていきました。
カミーユとの関係の中でもローズを忘れなかったロダン。その関係は長くは続きませんでした。ロダンという後ろ盾をなくしたカミーユは世間から忘れられ、ロダンへの愛憎により精神を病み最後は精神病院で亡くなりました。

ロダンは生前、ロダン美術館建設にあたり友人に手紙で『ロダン美術館の一角にカミーユの作品を展示していただけたら幸いです』と言葉を残しています。
現在、ロダン美術館の一室にはカミーユの作品が展示してあるそうです。

私の中ではカミーユ・クローデルのロダンへの愛憎は、ヴィクトル・ユーゴーの娘アデル・ユーゴーの片思いの愛とかぶるのです。
愛に狂って短い生涯を閉じたのも似てるからかなのか。また、映画でイザベル・アジャーニが二人を演じてるからなのか。

『恋愛こそ生命の花』

地獄の門を作りあげたロダンだからこそ言える言葉なのでしょうか・・・

I love Art⑤

2011-03-28 23:55:21 | アート
【エミリー・ウングワレー】

70歳を過ぎてから8年間3000もの絵を描いたアボリジニの女流画像です。
私がエミリーの美術展に行ったのは数年前『20世紀、最高額で取引された女性画家の美術展』と言うキャッチコピーに誘われて行ったのですが、美術展では2、3人しか出会わず。人気の美術展とは言えないものでした。
しかし、エミリーの作品を目の当たりにすると絵から伝わってくるエネルギーに驚きました。この絵のパワーは何?
エミリーの事を何も知らず行った私は絵に圧倒されっぱなしでした。

エミリーはオーストラリアのアボリジニ白人化計画の時代を生き抜いた女性。奴隷として、白人の子供しか産む事が出来ない時代。何より部族を愛してたエミリーは晩年、アボリジニの文化や想いを赤土の上に広げたキャンパスに描き殴っていきました。
壮絶な時代を生き抜いたエミリーだからこそ絵に魂が宿ってるのだと思います。