インドのカタック舞踊☆東京ガラナ

インド古典舞踊「カタックダンス」舞踊家、振付家の前田あつこのブログです。カダムジャパン主宰。atsukathak.com

The Dance Times

2010-07-06 | 一言coment
先日表参道のヤマナシヘムズロイドギャラリーで踊らせて頂いた日のことを、
書いて頂きましたので嬉しく、転記。
・・・カタックの評って頂くの日本では初めてだと思うんです。貴重です。

The Dance Times

July 05, 2010
インド舞踊 『満月の宴』
日本における舞踊研究はもとより、批評においても東洋が取り上げられることはまだまだ少ないように思う。例えばインド舞踊はどうだろうか。日本人で現地に学び、その技芸を伝承することに国境はないことを知らしめてくれる踊り手のひとりに前田あつこさんがいる。マハラジャの宮廷で踊られていたという北インド古典舞踊のカタックダンス(ラクナウ流派)の舞踊家だ。6歳からカタックをはじめ、'06年カダム舞踊団に留学してPBクムディニ・ラキアに師事した。私は彼女の舞を何度か観たが、毎回その小さな身体に細やかな神経の全てを集中して造形される表象に心打たれるものがある。




月の光や波や風。身体が光景になり、蜃気楼のような現象になる。時に蛇や女神。まさに森羅万象、限りない変化をみせる。足先から指先に至るまで繊細に表されるリズムの重力は、バレエや日舞のそれとはまた違って、2kgの鈴を付けた足が飛んだり蹴ったり回ったりするのは曲芸にも近い。15回のスピンは見事。踊り手と鑑賞者の心は、ダンスの躍動と音楽の旋律(インド音楽に楽譜はない。何千もの音律に装飾的変化を加える、その時の解釈と即興性、その一度限りの偶発的旋律の調和。今回は日本のバーンスリー(笛)奏者の第一人者寺原太郎さんと、タブラー(小太鼓)は珍しく女性の池田絢子さんの共演)に溶け込み、次々と物語を紡いでいく。前田あつこさんはカタックの古典的テクニックに挑みながら、新しい作品を踊ることが好きだという。毎年インドへ渡り修行を重ね、インドのカタックダンサーと共作もする。古典に学び現在に新しく表現する活動が国境を軽やかに越える、そんなボーダレスな伝統舞踊の活力を目の当たりにして清々しい気分になった満月の夜であった。(あつこさんの写真HPにあります http://kathak.web.fc2.com/)
(山梨牧子2010/06/26 19:00 イルバ・サロン表参道)



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1 コメント

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おおおっ! (srgmtaro)
2010-07-07 00:11:07
良い記事!マキさんナイス!
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