太田市では9日、福島第一原子力発電所の事故を受け、養護学校を含む市内のすべての市立小学校27校で、放射線量を測定。
測定を実施した27校すべてで、健康に害を及ぼす数値は測定されませんでした。
今回の測定は、学校での放射線量の測定を要望する多くの父母のみなさんからの声を受けてのものとされます。
日本共産党
市内での放射能測定を要望
日本共産党太田市委員会と私は3月29日、福島原発事故から市民の命とくらしを守るための緊急要望書を市長に提出。
市内での水道水や大気、土壌、農産物など食料品の放射能測定を実施するよう求めています。
なお要望書を提出した3月29日には、市上下水道局長から、水道水について3月31日から毎週1回の放射能測定を実施すると回答がありました。
これまでの水道水の放射能測定では、健康に問題のある数値は検出されていません。
●福島原発事故から市民の命とくらしを守るための緊急要望/2011年3月30日/水野正己のブログ
●110329福島原発事故から市民の命と暮らしを守るための緊急要望(市長宛)(pdf)
測定地点は校庭中央付近。測定機器は携帯型放射線測定器(米国製)とされます。
市内各校の放射線量の測定結果は「太田市内小学校における放射線量について」(太田市ホームページ)よりご覧いただきたいと思います。
なお太田市によると、今回の測定は、試験的な実施であり、今後の測定は、観測体制が整った段階で行うとされます。
一日も早く定期的・継続的な測定がおこなわれるよう、今後も市に求めます。
もちろん、そのための費用も東電が負担すべきなのは言うまでもありません。
そうした東電の責任を十二分に果たすよう、市も市議会も足並みをそろえて国に強く求めなければなりません。
私もそのために力をつくします。
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コメントありがとうございます。
まず、ご指摘のスピーディ「文部科学省 緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」による太田市の放射能濃度ですが、原子力安全委員会のホームページから「SPEEDIによる計算結果」を見たところ、太田市が高濃度の放射能に汚染されていることを示すデータを見つけられませんでした。
(SPEEDI)による計算結果では、「SPEEDIによるさまざまな仮定をおいて行った試算例」=予測データも掲載されていますが、太田市は掲載されてはいませんでした。
ただ、その「仮定」の「試算例」では、かなり広範囲の放射線量分布を示すものもあり、地図上には太田市はありませんが、ひょっとすると、地図を拡大すると太田市が含まれているのかもしれません。
ですが、その「試算例」は、あくまで「仮定」の予測データで、「試算例」にも、「この予測は実際の放射線量分布を表しているものではありません」と書かれています。
太田市が高濃度の放射能に汚染されているデータがどの部分に掲載されているのか、お教えいただけると助かります。
次に、太田市内の小学校における放射能測定の結果ですが、たしかに、群馬県が実施している放射能測定と比較すると高めの数値が出ています。
ただ、県の測定位置(モニタリングポストの設置場所)は、地上約20mとなっていることもあり、太田市の測定結果と違いがあることは不自然ではないと私は考えています。
放射能濃度は、地表に近づくほど高くなると考えられます。
そして、校庭の土の除去や、公園の砂場の砂の入れ替えですが、文部科学省が福島県教育委員会に発出した「福島県内の学校の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」(2011年4月19日)では、暫定的な目安として、校庭・園庭で3.8マイクロシーベルト/時間未満の空間線量率の場合には、校舎・校庭等を平常どおり利用して差し支えないという内容が示されています。
これは、国際放射線防護委員会(ICRP)のPublication109(緊急時被ばくの状況における公衆の防護のための助言)や、ICRPの今年3月21日付の声明にある「1~20mSv/年の範囲で考えることも可能」とする内容を受けてのものとされます。
(以下をご参照ください)
http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1305173.htm
太田市では、今後の、市内の各小学校での放射能測定の定期的実施や、保育園、幼稚園での放射能測定の実施も計画しています。
校庭の土の除去や、公園の砂場の砂の入れ替えは、今後の放射能測定で、3.8マイクロシーベルト/時間に近づく結果が出たときに必要になると私は考えています。
さらに、学校給食での牛乳の提供ですが、現在までに、放射能の暫定基準値を超えた原乳は出荷されてはいないとされています。
また、乳牛の飼料についても、暫定基準値を超えたものは使用していない点を考えると、現時点では、学校給食への牛乳の提供は問題ないのではないかと私は考えています。
ただ、やはり今後は、原乳も含めた農産物や食料品の放射能測定を定期的に、都道府県内の全市区町村で実施し、その結果を随時公開することが必要だと考えています。
日本共産党は、群馬県内でのこうした放射能測定の実施と情報公開を3月にすでに県知事・市町村長などに求めています。
最後に、国の示す食品の放射能の暫定基準についてですが、国は「毎日1キログラムを1年間食べ続けてもCTスキャン1回分以下」としています。
一時期は、日本共産党以外の政治家の一部に、「食べても問題ないなら」として、暫定基準の緩和を求める声もありましたが、私たちは暫定基準の緩和には絶対反対と主張してきました。
なぜなら、厳しい暫定基準を設定し、定期的測定を継続し、その暫定基準を守り続けることで、万が一にも、暫定基準を超えた農産物・食品が市場に流通しても、ただちに健康に影響をおよぼす被害を最小限にくい止めることができるからです。
仮に暫定基準を緩和し、「ただちに健康に被害をおよぼす」レベル=「食べてはならない」レベルとしてしまえば、万が一のときには、食べてしまうことを止められません。
やはり重要なのは、全市町村での大気・土壌・農産物・食品などの定期的な放射能測定と、正確で科学的な情報の速やかな公開だと考えています。
吉元 篤史さんのご意見は、党本部に相談してみます。
今後ともよろしくお願いします。
気になることが2点あります。
1つ目は放射能の数値が安心できる程、低くありません。スピーディーをみると太田市も高濃度に汚染されています。校庭の土を数センチ取り除いたり、公園の砂場の入れ替えはいかがでしょうか。
給食の牛乳もチェルノブイリの件からいって子供に出すのはかなり危険ではないでしょうか。
これからは、内部被ばくを注意していかなければ数年後、未来ある子供がダメになります。
民主党も自民党もあてになりません。是非、お願いします。
コメントありがとうございます。
かやなさんのご心配はよくわかります。
校庭における放射線量の暫定基準については、党本部に「かやな」さんのご意見を伝えます。
また、学校給食の安全を確保するために「食材の地産地消を避ける」ということですが、そのためには、食材の産地を西日本、それもできるだけ群馬から遠い産地とすることが求められます。
その場合に、必要量を確保できるかどうかという問題もあります。
やはり必要なのは、農地や農産物・食料品などの放射線量測定だと私は思います。
ただ、太田市内で小学校単位での放射線量測定が定期的に行われ、暫定基準値をはるかに下回る測定結果が出続ければ問題はないのかとも思います。
近々、県内各市で農地の放射線量測定が行われるとされます。
また、太田市の学校給食に使用する市内産のコメは、昨年産ですので、原発事故とはまったく無関係です。
コメの放射線については問題ないといえます。
私も学校給食の食材の地産地消の回避について、党本部に問い合わせてみます。
もうしばらく、お待ちいただきたいと思います。
国が基準としている3.8マイクロシーボルト毎時は年間で33ミリシーボルトという恐ろしく高い量です。それに満たないからと言って安全とは全く言えません。実際太田市の値が驚くほど高く、地表で年間3ミリシーボルトにも達するので愕然としています。これは外部被曝だけなので、内部被曝も入れたらかなり高い量になります。できれば給食の地産地消を避けるなどの対処も検討していただけたらありがたいです。
これからもよろしくお願いします。