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アイデアと言う言葉ほど世の中で良く扱われている割りには、誤
解されているものも無いのでは無いかと思います。
これだけ有名な言葉ですから、当然多くの人が、それについて考
え、発表したり、本にもなっています。特にアイデアの出し方や
アイデア発想法に関するものは特に多いと思います。
ただ、アイデアというと新発見とか、とんでもないものだとかと
思っている人が多いかもしれません。そう言うすばらしく、大き
いものも確かにありますが、実は小さいアイデアの方が我々の生
活、仕事、遊びの中で活かされる場面として圧倒的に多く、しか
も自分のためになります。
他人のすばらしいアイデアは技術や製品、サービスの形になれば
間接的に我々のためになりますが、それまでには相当の時間を要
しますし、場合によってはアイデアをりようするには高額の費用
が必要になります。
これが、直接自分のためになると言うのであれば、こんなに早く
しかも効果のあるものはありません。自分で考え自分が得をする
です。
開発という仕事をやっていても小さいアイデアは毎日のように必
要です。開発にかかわらず、他のどんな仕事においても似たよう
なものだと思います。
ただ、そのためには悩む場面や考えてしまう場面が無いとアイデ
アの出番がやってきません。行動的でどんどん何でも出来てしま
って悩む必要が無い人にはアイデアなど不要かもしれませんが、
悩んで困っている人ほどアイデアが効果的に作用します。
世の中で毎年のようにヒット商品と呼ばれる製品がでたり、何十
年も続いている日用品や家電が今でも新しいアイデアの商品を出
し続けているのは、ほとんどが小さいアイデアをうまく活用した
ものです
最近で言えば、食べるラー油や下着のヒートテック、東大生のド
ット付きノート、Ｂ級グルメ、ノンアルコールビールのフリーな
ど、皆ちょっとしたアイデアですが、売上は相当のものになって
います。
今のところアイデアは人間だけが（他の生物もアイデアを出して
いるのかもしれませんが．．）出すことが出来て機械やコンピュ
ータにはできません（将来は分かりませんが）。
せっかく考える葦として生まれてきたのですから、大いに考えて
小さいアイデアをいっぱい出しましょう。宗教では信じる者は救
われると言いますが、私は「考える者は救われる」と思っていま
す。
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