IT・技術開発その他いろいろ活用ブログ

ITや製品開発、その他役に立つかどうかは別にして、各種紹介や個人的な考え方、その他話題をつづって行きたいと思っています。

制御開発の最初は..

2010年12月13日 | 技術・科学
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製品開発と言っても全てを同じ人がこなすと言う事は滅多にあり
ません。普通の機械製品や電子装置の製品でも筐体とと言う箱物
や機構、制御など専門性が違う機能を含んでいてその他にも製品
によっては冷暖や冷凍、燃焼、流体などの別の専門分野機能を搭
載することもあります。

開発の世界も分業制が主流です。ですから、引き受ける分野によ
って仕事の仕方が少し違ってきます。

制御開発の場合で言えば、製品全体の仕様がある程度決まった後
からがスタートになります。もちろん、全体仕様の作成に参加す
る事は当然ありますが、自分の専門業務としては製品としてのイ
メージがある程度は決まった段階からがスタートになります。

最初は詳細な仕様が決まっていないことが多いと思います。そん
な中でも開発業務はスタートします。まず最初に何をするのでし
ょうか? 製品や企業、または個人によってやり方が違うので必
ずこうだとは言えませんが、私の場合は情報収集から始めました。

開発に必要な情報は資料があることはありますが、資料は結果が
表現されている事が多く、例えばこういう機能、大きさ、いろい
ろな速度性能など目標の値や事項はありますが、どうしてという
理由まで詳細に表現されている事は少ないと思います。

理由によっては別の値や方法で良いかもしれませんし、機能にし
ても追加が必要かもしれません。まず製品の周辺に関する事をい
ろいろと情報収集を行います。

機能に見合う技術やライバルに勝つための新技術、関連部品の情
報、顧客、市場の情報、特許や関連技術の動向、過去の不具合、
類似製品の調査etcをまずできるだけ網羅的に短時間で行うように
しています。

アイデアの重要性は言うまでも無いことですが、最初の段階でいろ
いろな可能性を考えておくと言う事が後になって大きな意味を持つ
ようになることが多くあります。

通常の製品ではあの小惑星探査で奇跡的に地球へ戻ってきた「はや
ぶさ」ほどレベルも規模も大きく無いかもしれませんが、考え方は
同じです。「はやぶさ」の場合も最初の考え方がカギを握っていま
した。いろいろな可能性を考えていた成果です。

そう言う事を考えて、いろいろ考えられるように情報を多く集めま
す。最初から開発のアイデアだけ先行では、周辺が見えていない中
で、危険いっぱいの危ない開発になる可能性が大きいと思います。

時間が無いときは情報収集しながら、開発もスタートするというよ
な場合もありますが、それでも情報収集といろいろな考え方をする
と言うのはリスク回避に大きな効果をもたらします。

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