IT・技術開発その他いろいろ活用ブログ

ITや製品開発、その他役に立つかどうかは別にして、各種紹介や個人的な考え方、その他話題をつづって行きたいと思っています。

覆面作家 北川歩実 「僕を殺した女」

2010年10月08日 | 生活
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先日本屋さんで懐かしいタイトルの本が新刊として陳列されてい
ました。タイトル名は「僕を殺した女」で、説明によるとしばら
く絶版になっていたようです。懐かしいと言っても15年前ほど
のことですから、そんなに前ではないのですが、絶版になってい
たとは知りませんでした。

題名から分かると思いますが推理小説です。これは著者のデビュ
ー作で、当時読んだときは内容に引き込まれて一気に読んでしま
った記憶があります。

作者は北川歩実さんですが、珍しく正体を明かしていない推理小
説の覆面作家です。性別、年齢、本名や、経歴など一切公表され
ていません。最近は他にも何人か覆面作家がいるようですが、現
状でも覆面のままでいる中では最も古い作家になっています。

本の内容は推理小説としては少し変わっていて、最初はSFか?
と思わせるような内容で始まります。

「僕は、ある朝目覚めると女に変わっていた。しかも、時間は5
 年後にタイムスリップしている。ポケットには「ヒロヤマトモ
 コ」という名のキャッシュカード。そしてついに、かつての自
 分と同じ顔をした男が現れるが...」
 
最近よくある近未来を描いた映画のような感じですが、ちゃんと
した推理小説で、現実解があります。推理小説の「現実解」とは
私が勝手に考えた者で、小説の最初に不可思議と思える設定がさ
れ、最後の結論が我々が生活している現実の中で説明が可能な場
合の謎解きを「現実解」、オカルト的超常現象やSFとして謎解
きがされるものを「非現実解」と呼んで分けています。

あの探偵小説の大御所江戸川乱歩も連載小説の最初でとても奇妙
な出来事を書き、連載開始時点では作者本人も解決案を持たない
ままスタートし、後で死ぬほど苦しんだと話しています。

この小説も、最後は本当に大丈夫か?、オカルトやSFに逃げて
非現実解になってしまわないかと心配しましたが、大丈夫、ちゃ
んとした、いや、とんでもない現実解が用意されています。これ
から秋の夜長になります。興味あるかたは是非読んで見て頂けた
らと思います。


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