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「秘密」の表紙
時は２０７５年、バック・トゥ・ザ・フューチャーを始めとする
ＳＦ映画のような近未来みたいな空飛ぶ乗り物や未来の装置はあ
まり出て来ませんが、凄い装置が出てきます。
この話は画像を見れば分かるようにコミックです。しかも作家は
女性、掲載誌は「メロディ」、名前から分かるように女性向けの
雑誌です。オジサンには少し買いずらいので本に成ったものを買
っています。
詳しい内容は読んでもらった方が良いのですが、近未来の捜査を
扱ったものです。最大の特徴は普通の捜査方法ではなく、直接死
者に語って貰おうというものです。超能力とかでは無く科学的に
死体の脳から記憶を画像化するという装置を活用します。
こんな装置が可能かどうかは分かりませんが、生きている人間で
あれば脳に浮かんだ画像を映像化する研究は実験レベルまで来て
います。
こんな装置があれば犯人も簡単に分かってしまいそうですが、膨
大な情報の中から、特定の情報を探し出したり、いろいろな記憶
画像が分かると返って謎が深まったりしてミステリー仕立ての展
開になっていて、推理もののストーリーとしても充分楽しめる仕
上がりになっています。
見て記憶した画像でも覗かれると怖い気がしますが、考えている
ことまで映像化されたら恐ろしい事になりそうです。近未来は何
も考えない訓練が必要なとんでもない時代になる可能性もありま
す。
その辺の問題点も警鐘を鳴らしている作品だと思います。これも
出来てしまったら、悪用が確実視される機能です。こういう研究
は慎重に考えてほしいと思います。
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