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「菜の花で みんなの笑顔 みんなの元気をふるさとへ」
10月6日(土)全員が菜の花色のタオルを巻き、菜の花の種を蒔きました。
台風が去った10月最初の週、毎日毎日どんよりとした雨まじりの南相馬の空を恨めしげに眺めては
溜息をつく日々が続く。
まだ、肥料も蒔いてないのにどうしたらいいんだろう?
明日こそは!明日こそはで今日まできてしまったなぁ…と、これが2日前。
やっと雨があがったぞ!それ~!と、これが前日です。
海に面した畑は思っていた以上にぬかるんでいて、長靴が自分の体重も相まってずぶずぶと容赦なく
沈んでいく。それでも明日は菜の花の種を皆で植える!その為の準備と作業を寡黙にされていた高田
さんの背中がそういっているような気がした。高田さんとセンター会員の農家の方が数人集まり肥料
を蒔きながら泥と化した畑の土と格闘していく。4ヵ所お借りした畑の2ヵ所だけは何とか種まきが
できそうだ。明日になればもっともっと水が引いててくれるはず。
「ここに来年の春、菜の花がぱぁっと咲いていればそれでいいんだぁ…」
今回、快く畑を貸して下さった高田さんはそう言いました。
南相馬市雫(しどけ)地区。震災前は地元の方によってひまわり畑が作られ、その鮮やかな黄色い
絨毯を見物に地元の方だけではなく、遠方の方も訪れていました。
その地区が津波によって大きな被害を受け、防波堤を超えて襲いかかった津波は大切な家族をも巻き
込みました。目をつぶると、どど~んという波のうなりが耳に透き通るように沁み込んできます。
あれから…。本当に海が近い。そう感じるのはわずかに残った4本のもみの木しか目印がなくなって
しまったからかもしれません。
私達はNPO法人菜の花プロジェクトネットワーク様とともに、菜の花でこのふるさとの大地を、地
域の皆様を、少しでも笑顔にそして元気になって頂きたいと願いを込めて、菜の花の種を一粒一粒想
いを込めて植えることにしました。この作業には地元の企業や団体様を相馬農業高校の先生や生徒さ
ん、あぶくま信用金金庫様、東北大有志、東京農工大有志、飯舘村有志様など約120人が参加して
下さいました。
やっと迎えたこの日。
来年の春、ここが菜の花の黄色い絨毯で埋め尽くされ、みんなの笑顔が見れることを心から願いなが
ら、残されたもみの木にそのメッセージを掲げました。
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>>南相馬市ふるさと回帰支/援センターHPへ
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