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平成24年4月6日
心待ちにしていた「THE FUTURE TIMES」2月号が
南相馬市ふるさと回帰支援センターに届けられました。
まさに待望の第2号です。
アジカンのボーカルでありTFTの編集長である後藤正文さんから南相馬市ふるさと回帰支援センター主催で
開催した第2回「地域住民・移住者・ボランティアによるふるさと復興会議 ざっくばらんに話しすっぺ!」
に参加の意向を伝えられた時、正直本当に驚きそして感激しました。参加は「富岡インサイド」で富岡町の
現状を全国に発信されている平山さん、相双ビューローの本猪木さんのお力添えを頂き実現したもので
す。心から感謝しております。本当にありがとうございました。改めて御礼申し上げます。
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震災後、多くのメディアがこぞってここ南相馬市の現状を
発信していましたが、地元紙やその他数社の地方紙を除く殆
どは現地に立ち自分達の目で見、被災者の声をしっかりと聞
き、心で感じたものとは違うような感覚がありました。
それはここにいる多くの方が感じていたことかもしれません。
1000年に一度と言われる巨大地震、10メートルを超す大津波による自然災害、そして人類史上初の原発
事故による放射性物質による長期低線量被爆による不安、これほどの試練を背負った地域の状況を、人々の気
持ちを、どんな言葉で説明すればいいというのでしょう。そこには7万2千人余りの住民と同じ数、いやそれ
以上に積み重ねられた被災の記録があるのです。
「今、南相馬市で何が起きているのか。そこに生きている人々は何を思っているのか。」様々な立場からこの
被災地で叫んでもらおう。そしてその現状を全員で受け止めこれから「復興」へと歩む足がかりとしよう。
それにはこの地に自費で駆けつけ泥まみれになりながら、放射能に汚染され「がれき」と呼ばれるようになっ
てしまった「生活」の証しを必死に捜す住民の心に寄り添い、一緒に泣いてくれる多くのボランティアの皆さ
んの支えが必要でした。
ボランティアの方は私達と共にこの被災地に立ち、同じ大地を見、同じ声を聞き、同じ時を過ごしています。
何ヶ月も車中泊をされながら支援活動をされている多くのボランティアの方を私達は知っていました。
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どう進行するか、領域をまちがえれば全く無意味な会議になって
しまう恐れもありました「ふるさと復興」という目標に向けて新しい
ネットワークを作る。その為の第一歩は、まず心の中にため込んでい
る不平、不満を吐き出してもらうこと。「ざっくばらんに話しすっぺ!」の意図がそこにありました。
そこにはもちろん同調や意見の相違もでてくる。でもその言葉は生きてる被災者の言霊です。
次に同じ痛みを分け合った仲間同志ががっちりと手を繋ぐ。交流、そのネットワークの基盤を作るきっかけ
になる会議を開こう。
実は第2回ふるさと復興会議の開催時期は、第1回の会議中に早くも次回開催の要望がだされそれに対し対
応したものです。
正直にいいますと、第1回目の会議は構成上フリーディスカッションの時間が足りなくなり参加者の満足を
満たせなかった事情もありました。
その為わずか1月ほどで参加者の要望にすぐに対応する形となったのです。第1回の会議でだされた参加者
からの意見は様々でした。そこには被災地の現状と復興への期待、そして力強い支援と未来がありました。
新しいネットワークへ向けてのたしかな手ごたえをつかんだ瞬間でした。
すぐに第2回の会議での参考資料捜しを大急ぎで進める必要がありました。そこで出会ったのがTFT創刊
号だったのです。こんなにも真剣に東北の被災地と向きあい、「人」を発掘し、エネルギー問題に取り組む。
復興へむかう被災地のニーズを満たしてくれる新聞。そして被災者に、復興へと頑張っている人びとにパワ
ーを与えてくれる新聞。この出会いに導いてくれた友に本当に感謝しました。
第2号では、今、日本国中を騒がせている「がれき」処理の問題もデータに基づき詳しく説明されていま
す。ここでの後藤さんの発言にも是非注目して頂きたいと切に願います。
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この会議終了後、愛知県豊橋市から参加されていたボランティア団体様からすぐにコンタクトを頂き南相馬
市小高区の小学6年生のホームスティが実現しました。今後もふるさと復興会議は意見を拾い、そして復興へ
むけて実行という形で進めていこうと考えています。
「THE FUTURE TIMES」第2号
南相馬市ふるさと回帰支援センターにて配布中です!是非ご覧下さい!
>>南相馬市ふるさと回帰支/援センターHPへ
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