試験に出ない札幌の天神さま

いや、札幌観光検定のような試験には出るかもしれないが。
きっと、ほとんどの受験生は知らないだろう札幌の彌彦神社。
受験生どころか、誰もいなかった、晴れた平日の遅い朝。

中島公園の片隅にあり、道路に面して赤い大鳥居が立っている。
厄除けの赤いのぼりがヒラヒラして、遠くからも目立つが、境内はこぢんまり。
明治期に新潟出身の開拓者たちが、越後一宮の彌彦神社分霊を祀ったのが始まり。

御祭神は天香山命。天照大神のひ孫さん、だそう。
太宰府天満宮から菅原さんが配神として祭られたのは昭和４５年。
どういう繋がりなのか。境内の小唄塚も、なんだかわからない。

手水舎の前にはアルコールボトル、青いヒラヒラは、ウイルス関連の注意喚起。
鳥居横の自動販売機は抗菌のボタンがどうとか書いてあった。情緒なし。
なるほど、神頼みより、引きこもりのほうが受験生には効果的なのか。