エゾリス拝んで〆詣

しゅたたっと、割と大きな音がする。
いるな、と思い足を止めると、ひょひょいと地面を駆ける姿を発見。
機敏な動きで垂直な木の幹を上り、穴に飛び込んだ。

北海道神宮に居を構えている（と思う）野生のエゾリス。
肉眼でははっきり見えたのだが、望遠なしで撮ると小さい。
尻尾が出ているよ、と思っていると反転して、木の実を齧り始めた。

来年の初詣は分散を呼びかけられている。クリスマス前に行ってみると、
人間の姿も、屋台が用意される気配もなく、しめ飾りなどを売るテントも静か。
リスの足音と、キツツキの仕事する音が響くくらい、森閑とした境内。

そもそも初詣をする慣習を持たない人間であっても、この静けさは喜べない。
数日後、札幌も大雪となったので、一層しんとしているだろう。
リスにとっては、邪魔ものが少なくて良いかもしれないけれども。