幻家post

絵葉書のように旅の味わいをお届け

道知事公館のまだらな庭

2019-11-11 | 札幌
この建築は実に興味深いね、見たまえ、あの窓枠を。
銅板葺きの青味がかった屋根と、白壁と、レンガ色の枠。
スキーロッジか、修道院か、ひっそりしつつも華やかさがあるじゃないか。

と、ワトソン君に語り掛けたくなる意匠。
円山公園ほどではないが、ここも落葉で彩られた地面が美しかった。
しかし、山奥にあらず、札幌市の中心部にある北海道知事公館の庭である。

2400本ほどの樹木が寄り添う敷地は、明治初期に鶴岡藩士が招へいされ、
桑園をつくっていたところ。今も地名は残っている。
その後、養蚕も行われたが、大正時代に三井さんが購入し、別邸として利用した。

現在の公館は、昭和11年に建てられた三井別邸新館。昭和28年に道の所有になった。
安田侃氏の彫刻などが置かれた庭を抜けると、三岸好太郎美術館もある。
近代美術館の隣で、何度も傍を通っているのに中に入るのは初めてで・・・


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