幻家post

絵葉書のように旅の味わいをお届け

道知事公館の柔らかな灯り

2019-11-15 | 札幌
このシャンデリアが、一番心に残った。
一階の食堂にあるもので、笠は白樺の木の皮を加工しているそう。
白樺なのに、白くない!が、木目が透けてガラスのようにも見える。

クローバーを象った部品もあり、細部まで凝った造り。
二重窓の取っ手は、ポアロの口髭のような曲線がユーモラス。
階段の窓は昭和初期の気泡が入ったガラスで、これもまた味がある。

建築資材は道産のミズナラだが、鉄筋コンクリート木造。
実際に知事が居住していたのは昭和28~55年まで。
今も時折、知事が来客と会ったりするのに使われている現役公館。

札幌オリンピック(昭和47年)には、昭和天皇も滞在されている。
平成天皇も、平成32年に来札し、ここの食堂で昼食をとられたという。
あのシャンデリアの下で。献立は何だったのか、妄想が膨らむ。


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