満開と満杯に胸一杯

咲きました、という次の日には満開で、そのあとは暴風。
毎年同じことを言っている気もするが、同じ年なんてない。
いつも早めに咲く、エゾヤマザクラらしき大木を見上げて思う。

今年も綺麗に色づいて、春風にもさもさ揺れていた。
透けて見える青空が眩しい。これを一緒に見たい大事な人がいる。
写真を送って画面を見せてもらい、喜んでくれたという。よかった。

桜がつぼみの頃、覚悟を決めての面会が叶った。たったの１５分。
また会いに来る。それが嘘にならないよう、祈る毎日。
３００ｋｍ以上離れた場所で、何もできず、落ち着かない。

右往左往する中で、帰宅すると、郵便受けが満杯になっていた。
手紙だのなんだのが、どっさり。事情を知らない人からのものもある。
励ましも、他愛ないことも、ありがたくて、嬉しい。