KAWAI CA95 CA65には鍵盤が重くなるという不具合があります。
私のCA95は購入して二年弱で不具合が出ました。長期保証は入っていませんでしたが、無償で直してもらいました。
その後は症状は出ていませんが、猫を飼っているので中に毛が入ることもあり、よくばらして掃除しています。(写真には一杯毛が付いてるぅ)
原因は簡単なので、ばらし、分解方法を書いておきます。
具体的な修理の方法はこちらのほうが良いです。
http://baisoku.hatenablog.com/entry/2016/09/20/233437
これを見てばらす方は保証が利かなくなることを理解してからばらしてください。
これを見てばらしたことにる如何なるクレームも私は関知しませんので、自己責任でお願いします。
質問等はコメントに書いてください。
まず。ピアノの裏蓋を外すので固定しているネジを全部取ります。
全部でこんだけ
裏蓋を外すと中が見えます。
次に譜面台のついている板を取ります。これは固定されていません。
でも、スピーカーケーブルがつながっているので、これのコネクタを外します。
コネクタのケーブルが固定されているので、この固定をほどきます。(二か所)
後は、上蓋を鍵盤方向にずらして上に持ち上げると蓋が外れます。
蓋は重いので気を付けてください。
取れるとこんな感じ。
まだ、鍵盤保護カバー蓋(スライドするやつね)があります。今度はそれを外します。
蓋をした状態にしてください。
このL方金具を外します。ネジ二本で、右と左についています。
次に歯車を固定しているネジを金属棒がスライドできる程度に緩めます。外す必要はありません。
歯車は左右2つあるので両方を緩めます。
そうすると蓋が外れます。
若干、コツがいりますが、蓋を閉めた状態から、歯車がある側を浮かせて、完全に浮いたら、少しずつ蓋をあけながら、少し斜めにして、タボを溝から外して、外したL型金具のほうから蓋を外します。
蓋が外れるとこうなります。
しかし、鍵盤を押さえている小さなスピーカー付いた板を取らないと鍵盤は外れません。
まず、真ん中にあるこのネジを外します。
スピーカーの配線端子を外します。大きさが違うので極性を覚えている必要はありません。
スピーカーは二つあるので両方外します。
次に、板を固定しているL型金具のネジを二つ外します。
これも左右に二つあるので、合計4本のネジを外します。
これで、ようやくこの板が外れて、鍵盤が丸見えになりました。
もうこれで、すべての鍵盤を外すことができます。
鍵盤には番号が振ってあるので、全部外しても順番はわかりますが、少しずつ外したほうが良いでしょう。
鍵盤を外すには、ここを手で支えてから鍵盤を上にあげます。
そして鍵盤を上にあげると鍵盤は取れます。
そしてこれが問題の部分
拡大
この表面が破れて粘着剤が出てきて鍵盤を重くさせます。
破れているときは同じようなテープを張ります。まだ、適切なテープを見つけられていませんので、試行錯誤してください。
ばってらのように二層構造になっています。たぶん、上はシリコンだとは思います。
上記で紹介した方は以下のフィルムを使用したようです。
ポリエチレンフィルム
(日東 超高分子量ポリエチレンNo.4430 0.25mm×19mm×10m)
タッチとあまり関係なさそうなので、多少クッションのある表面が滑るものなら何でも代用できそうな気はしますが。
あとは逆に組み上げるだけです。
鍵盤の下にこんな輪っかがあります。鍵盤を外すときに一緒に外れることがあるので忘れずに戻してください。
この写真から分かるように黒鍵と白鍵では金属部の高さが違いますので、もしかすると黒鍵と白鍵で部品が違うかもしれませんので、一挙にばらさないで1鍵づつ修理したほうが良いと思います。
以上、参考になりましたでしょうか。