レッドアヴァンセが引退、繁殖入り

東サラの５歳牝馬、レッドアヴァンセが日曜日のマイルＣＳを最後に引退し、
今後は繁殖牝馬として牧場に帰ることになりました。

ようやく本格化してきた印象のアヴァンセが重賞制覇を成し遂げる前のこの時期に
引退するのは正直、「勿体ない」という気持ちがない訳ではありません。

１２月のターコイズＳや来年の京都牝馬Ｓを走って、勲章を得てからの
引退でも良いのでは？っと思う気持ちもあります。

それでも、競走馬は一つの事故が重大な結果につながることも多いので、
無事に牧場へ帰って、母になれること、それが一番だということも理解しています。
ですから、アヴァンセのことは笑顔で送り出したいです。

それでは、２歳からここまで頑張ってくれたレッドアヴァンセに感謝を込めて、
恒例のメモリアル記事を書きたいと思います。



◆レッドアヴァンセ（エリモピクシーの１３　父：ディープインパクト）


（写真は募集時のもの。　東サラ公式より）


生涯獲得賞金：１億５０２０．２万円（内付加賞１８８．２万円）
募集総額：　７０００万円
通算成績：　4-5-2-1-2-6（全20戦）
主な戦績：　エルフィンＳ（ＯＰ）、ユートピアＳ、三面川特別、
　　　　　　　　阪神牝馬Ｓ（ＧII）２着、ヴィクトリアマイル（ＧＩ）３着、
　　　　　　　　富士Ｓ（ＧIII）３着、秋華賞（ＧＩ）５着
所属厩舎：　栗東　音無秀孝厩舎

今からちょうど３年前、京都のマイル戦でデビューし、新馬～未勝利と２連続２着。
初勝利は明けて３歳の１月、３戦目となる京都のマイル戦をミルコを背に快勝。
続くエルフィンＳ（ＯＰ）も武豊騎手を背に１番人気に応えて連勝。
賞金を加算して３歳牝馬クラシックの３冠全てに出走し、桜花賞７着、オークス８着、
秋華賞５着と頑張ってくれました。
準ＯＰでも新春Ｓ・パールＳで２度２着し、夏に1000万下に降級すると
降級初戦の三面川特別を快勝、清水Ｓ５着を挟んでユートピアＳで
ＯＰに返り咲いてくれました。
全４勝中３勝はマイル戦で、マイル以外の勝ち鞍は新潟・芝1800ｍ・三面川特別ですが、
これは牝馬限定戦ですから、アヴァンセに関して言えば、適鞍はハッキリしていました。

中でも府中のマイルは３戦して１勝・３着２回と馬券圏内を外していません。
その３着２回も牝馬限定ＧＩのヴィクトリアマイルと牡馬混合重賞の富士Ｓ
ですから、府中のマイルがアヴァンセの最も輝ける舞台だったのは明らかです。

マイルＣＳの参考レースでヴィクトリアマイルのＶＴＲが流れる度に、
勝利とは紙一重だった…と悔しくも誇らしい気持ちになりました。

激込みの日曜日の京都競馬場で、furさんが撮影してくれたアヴァンセの写真です。
最後の姿をこんな風に留めることが出来て、本当に幸せです。
furさん、いつも本当にありがとうございます。












結果は７着でしたが、牡馬の一線級を相手に大きな見せ場を作っての７着ですから
本当にアヴァンセは頑張りました。
結果として早仕掛けだったかもしれませんが、あそこで動くのは当然でしたし、
ラストランとしても誇れるレースだったと思います。

ここまでアヴァンセに携わってくれた全ての関係者の皆さまには心から感謝申し上げます。

最後に、アヴァンセの思い出のレースの写真を貼って、引退への餞といたします。
（写真は全て東サラ公式より）



2016.01.09　京都・３歳未勝利・芝1600ｍ（牝）・Ｍデムーロ・優勝



2016.02.06　京都・エルフィンＳ・芝・外1600ｍ（牝）・武豊・優勝



2017.08.12　新潟・三面川特別・芝1800ｍ（牝）・Ｍデムーロ・優勝



2017.11.18　東京・ユートピアＳ・芝1600ｍ（牝）・Ｃルメール・優勝



2018.04.07　阪神・阪神牝馬Ｓ（ＧII）・芝・外1600ｍ（国牝）・北村友・２着



2018.05.13　東京・ヴィクトリアマイル（ＧＩ）・芝1600ｍ（国牝）・北村友・３着



2018.10.20　東京・富士Ｓ（ＧIII）・芝1600ｍ（国）・北村友・３着


レッドアヴァンセ、お疲れ様でした。
良いお母さんになって下さいね。　　　ありがとう！