キャロット8歳牡馬、アロヒラニの引退が決まりました。
先週の京都ハイジャンプのレース中にバンケットで4本脚で着地。
ゴール前、鞍上が一生懸命に止めようとしているのを見て、「引退」を覚悟しました。
なので、受け入れるしかない「引退」です。
2歳から8歳まで、平地で25戦、障害で10戦、一生懸命に走ってくれました。
そんなアロヒラニの引退に寄せて、恒例のメモリアル記事を書きたいと思います。
◆アロヒラニ(ファインセラの09 父:キングカメハメハ)
(写真は募集時のもの。 キャロット公式より)
美浦:久保田貴士厩舎所属
生涯獲得賞金:1億380万円(付加賞:53.6万円) 募集総額:6000万円
通算成績: 平地3-6-2-2-0-12(全25戦)、障害2-1-0-1-2-4(全10戦)
主な戦績: 障害OP、新潟ジャンプS(J・GIII)2着、阪神ジャンプS(J・GIII)4着
2歳の12月、中山・芝1800mの新馬戦でデビューし3着だったアロヒラニは、
2戦目の芝2000m戦で初勝利をあげました。
出資者も、陣営も、この勝利で「春」を夢見ましたが、レース後、骨折が見つかり休養へ。
復帰は翌年の8月の札幌でした。
その後、平地では4歳7月に1勝、5歳の5月に1勝と全3勝をあげてくれましたが、
準OP入りすると流石に苦戦を強いられ、陣営は障害に転向することを決断。
6歳の12月の障害デビュー戦こそ6着に終わりましたが、明けて7歳3月の中京で、
障害未勝利戦を快勝すると、5月の新潟のOP戦も連勝でクリア。
東京ハイジャンプ(J・GIII)5着を挟んだ8月の新潟ジャンプS(J・GIII)であわやの2着。
この頃は、障害重賞制覇も近いと思っていましたね~。
7歳時は新潟ジャンプSの後も、4着・5着と堅実な成績でしたが、
8歳になった今年は3戦して6着→9着→7着と明らかにパフォーマンスが落ちてしまいました。
なので最初に書いたように、ゴール前、鞍上が手綱を引っ張っているのを見て、引退を悟りました。
最初は、大事に至っていたらと思うと、クラブの更新も見るのに勇気が要りましたが、
皆の願いが通じたのか、最悪の事態には至らず、それでも8歳と言う年齢と、脚元の不安から
前走を最後に引退という結論となりました。
引退を知らせる水曜日の更新を読みながら、思わず涙ぐんでしまいました。
以下、久保田先生のお言葉です。
「先日の競馬は思うようにいかずに申し訳ございませんでした。
止め際といいますか、レースの途中からフットワークに違和感が出ていたようで、
最後は無理をできませんでした。レース直後はとりあえず問題なさそうだったものの、
時間が経って反動が出てくる可能性があると思い用心していました。
しかし、幸いなことに腱や骨、筋に大きなダメージを負っていることはなさそうでした。
それでも右の腕には張りがあって、どうしても負担がかかりやすいのか、
そこをかばっているような様子です。また、右トモにつくっていた深い傷の影響で熱発を起こし、
移動日もその後も治療が必要で今日までしっかりと薬を処方している状況でした。
トモの傷に関しては一時的なものでしょうから大きな問題はないのでしょうけれど、
やはり右前脚、特に腕、膝裏の張りというのはこれからも付きまとってしまうでしょう。
今回そのあたりを考慮して極力障害練習を控え、また追い切りも坂路を中心に進めて来ました。
それは今後も同じことになるでしょう。
ただ、それでどこまで前進を望むことができるのかと考えると、厳しいものがあるのかもしれません。
今回は結果的に最小限のダメージでレースを終えることができたのかもしれませんが、
次も大丈夫という保証はありません。何の不安もなければ去年のリベンジをすべく
新潟のジャンプ重賞へ向かいたいところでしたが、もう1回と思ってレースを使って
万が一大きな怪我をしてしまってはいけませんからね…。
ここまで長い間頑張ってきてくれた功労馬でもありますから、悲しい最後にはさせたくないと思い、
相談をした結果、ここで引退することとなりました。いろいろとありました。
嬉しいことも、悔しいこともたくさん思い出します。さびしくもありますが、
それ以前に今はアロにも皆様にもただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました」(久保田師)
特に後半に書かれていることは、私達出資者の想いと全く同じです。
脚元に不安を抱えながら2歳から8歳まで35戦も頑張ってくれたアロヒラニ。
平地・障害で堅実に走って、生涯獲得賞金1億超えも本当に立派です。
私も、アロヒラニには感謝の言葉しかありません。
最後に、アロヒラニが勝利したレースの写真を貼って、アロヒラニへの餞としたいと思います。
2011.12.24 中山・3歳未勝利・芝2000m(混)・田辺・優勝
2013.07.28 新潟・3歳上500万・芝2000m・大野・優勝
2014.05.11 東京・4歳上1000万・芝2000m(混)・ウィリアムズ・優勝
2016.03.13 中京・4歳上障害未勝利・芝3000m(混)・石神・優勝
2016.05.07 新潟・4歳上障害OP・芝3000m(混)・石神・優勝
アロヒラニ、本当にお疲れ様でした。 ありがとう。
アロヒラニに幸せな第二の馬生があることを願ってやみません。
先週の京都ハイジャンプのレース中にバンケットで4本脚で着地。
ゴール前、鞍上が一生懸命に止めようとしているのを見て、「引退」を覚悟しました。
なので、受け入れるしかない「引退」です。
2歳から8歳まで、平地で25戦、障害で10戦、一生懸命に走ってくれました。
そんなアロヒラニの引退に寄せて、恒例のメモリアル記事を書きたいと思います。
◆アロヒラニ(ファインセラの09 父:キングカメハメハ)
(写真は募集時のもの。 キャロット公式より)
美浦:久保田貴士厩舎所属
生涯獲得賞金:1億380万円(付加賞:53.6万円) 募集総額:6000万円
通算成績: 平地3-6-2-2-0-12(全25戦)、障害2-1-0-1-2-4(全10戦)
主な戦績: 障害OP、新潟ジャンプS(J・GIII)2着、阪神ジャンプS(J・GIII)4着
2歳の12月、中山・芝1800mの新馬戦でデビューし3着だったアロヒラニは、
2戦目の芝2000m戦で初勝利をあげました。
出資者も、陣営も、この勝利で「春」を夢見ましたが、レース後、骨折が見つかり休養へ。
復帰は翌年の8月の札幌でした。
その後、平地では4歳7月に1勝、5歳の5月に1勝と全3勝をあげてくれましたが、
準OP入りすると流石に苦戦を強いられ、陣営は障害に転向することを決断。
6歳の12月の障害デビュー戦こそ6着に終わりましたが、明けて7歳3月の中京で、
障害未勝利戦を快勝すると、5月の新潟のOP戦も連勝でクリア。
東京ハイジャンプ(J・GIII)5着を挟んだ8月の新潟ジャンプS(J・GIII)であわやの2着。
この頃は、障害重賞制覇も近いと思っていましたね~。
7歳時は新潟ジャンプSの後も、4着・5着と堅実な成績でしたが、
8歳になった今年は3戦して6着→9着→7着と明らかにパフォーマンスが落ちてしまいました。
なので最初に書いたように、ゴール前、鞍上が手綱を引っ張っているのを見て、引退を悟りました。
最初は、大事に至っていたらと思うと、クラブの更新も見るのに勇気が要りましたが、
皆の願いが通じたのか、最悪の事態には至らず、それでも8歳と言う年齢と、脚元の不安から
前走を最後に引退という結論となりました。
引退を知らせる水曜日の更新を読みながら、思わず涙ぐんでしまいました。
以下、久保田先生のお言葉です。
「先日の競馬は思うようにいかずに申し訳ございませんでした。
止め際といいますか、レースの途中からフットワークに違和感が出ていたようで、
最後は無理をできませんでした。レース直後はとりあえず問題なさそうだったものの、
時間が経って反動が出てくる可能性があると思い用心していました。
しかし、幸いなことに腱や骨、筋に大きなダメージを負っていることはなさそうでした。
それでも右の腕には張りがあって、どうしても負担がかかりやすいのか、
そこをかばっているような様子です。また、右トモにつくっていた深い傷の影響で熱発を起こし、
移動日もその後も治療が必要で今日までしっかりと薬を処方している状況でした。
トモの傷に関しては一時的なものでしょうから大きな問題はないのでしょうけれど、
やはり右前脚、特に腕、膝裏の張りというのはこれからも付きまとってしまうでしょう。
今回そのあたりを考慮して極力障害練習を控え、また追い切りも坂路を中心に進めて来ました。
それは今後も同じことになるでしょう。
ただ、それでどこまで前進を望むことができるのかと考えると、厳しいものがあるのかもしれません。
今回は結果的に最小限のダメージでレースを終えることができたのかもしれませんが、
次も大丈夫という保証はありません。何の不安もなければ去年のリベンジをすべく
新潟のジャンプ重賞へ向かいたいところでしたが、もう1回と思ってレースを使って
万が一大きな怪我をしてしまってはいけませんからね…。
ここまで長い間頑張ってきてくれた功労馬でもありますから、悲しい最後にはさせたくないと思い、
相談をした結果、ここで引退することとなりました。いろいろとありました。
嬉しいことも、悔しいこともたくさん思い出します。さびしくもありますが、
それ以前に今はアロにも皆様にもただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました」(久保田師)
特に後半に書かれていることは、私達出資者の想いと全く同じです。
脚元に不安を抱えながら2歳から8歳まで35戦も頑張ってくれたアロヒラニ。
平地・障害で堅実に走って、生涯獲得賞金1億超えも本当に立派です。
私も、アロヒラニには感謝の言葉しかありません。
最後に、アロヒラニが勝利したレースの写真を貼って、アロヒラニへの餞としたいと思います。
2011.12.24 中山・3歳未勝利・芝2000m(混)・田辺・優勝
2013.07.28 新潟・3歳上500万・芝2000m・大野・優勝
2014.05.11 東京・4歳上1000万・芝2000m(混)・ウィリアムズ・優勝
2016.03.13 中京・4歳上障害未勝利・芝3000m(混)・石神・優勝
2016.05.07 新潟・4歳上障害OP・芝3000m(混)・石神・優勝
アロヒラニ、本当にお疲れ様でした。 ありがとう。
アロヒラニに幸せな第二の馬生があることを願ってやみません。
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